日本コンピュータ・ダイナミクス(株)(以下:NCD)と早稲田大学の先端生産システム研究所は、「受発注業務におけるオーダーエントリーシステム(OES)の効率的運用を実現する仕組み」を産学協同でビジネス化する契約を締結した。
早稲田大学の先端生産システム研究所は、平成14年度から「中堅企業向けのERP導入事例研究」としてNCDと共に、中堅部品メーカーをモデルケースとしてERP導入による環境対応型総合経営支援システムの開発・稼働を進めている。
そこでの研究成果としての一環が、総合経営支援システムの窓口としてのOES。このOESは、顧客企業からの多種多様な受発注データを自動的に取込む仕組みをWebEDIとして実現し、受発注業務において省力化やミスの軽減などでかなりの効率を上げている。
そのOESの仕組みの更なる効率化と、一般の企業にも適用できるポータビリティを改善すればビジネス化できると判断し、今回の取り組みを早稲田大学&NCDの産学協同で行うことになった。
このOESの効率的運用を実現するために、平成16年1月~5月の期間で、市場性や社会ニーズに関する調査・分析、最適アーキテクチャの設計、プロトタイプの開発などを行っていく予定。
この成果は、販売管理等のERP導入ビジネスモデルに組み込み、早稲田ブランドとして早稲田OBの企業等の各方面に販売していく予定で、OESのWebEDI機能のポータビリティを図ることにより、製造業の中堅企業をターゲットとして受発注システムの汎用的な製品としての拡販も見込んでいる。
設計やプロトタイプ開発のシステム化だけでなく、マーケティングや販売までのビジネス化を早稲田大学&NCDの産学連携で取り組んでいく。