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ヤマト運輸/平成16年3月期第3四半期業績概況(連結)の経営成績

2004年02月09日/未分類

ヤマト運輸(株)の平成16年3月期第3四半期業績概況(連結)の経営成績は下記のとおり。

当第3四半期におけるわが国経済は、設備投資と輸出に支えられ回復の兆しが見られたものの、依然として厳しい状況で推移した。

トラック輸送業界も昨年4月より新たに発足した日本郵政公社の影響も含め、価格競争をはじめとした企業間の競争はさらに激しくなり、厳しい経営環境が続いた。

このような状況のもとで同社企業グループは、「ヤマトグループ新生進化3か年計画」にもとづき、昨年4月よりエリア・センター制を導入し、宅急便、「クロネコメール便」などの更なる品質向上に努めるとともに、営業所の多店舗化を推進するなど、顧客の利便性の向上に取り組んだ。

営業面は、昨年4月よりリニューアルした「クロネコメール便」の販売を強化し、また、11月には「超速宅急便」を発売するなど、積極的な営業展開により増収に努めた。

同社企業グループの業績は季節的変動が大きく影響し、例年7月の中元時期および12月の歳暮を含む年末時期に売上が増加するため、当第3四半期の業績は他の四半期に比較して高くなっている。

事業フォーメーションは、宅急便・「クロネコメール便」を中心としたデリバリー事業、法人向けのロジスティクスを提供するBIZ-ロジ事業、生活者向けサービスを行うホームコンビニエンス事業、法人向け情報システム開発を行うe-ビジネス事業、企業と一般消費者向け決済や集金代行を行うフィナンシャル事業の5つの事業に分類している。

デリバリー事業
宅急便業務は全般的に堅調に推移した。「クール宅急便」の取扱個数は106百万個となり、前年同期に比し5.2%増加し、「コレクトサービス」は47百万個となり、前年同期に比し8.8%増加した。

その結果、宅急便の総取扱個数は7億96百万個となり、前年同期に比し2.2%増加した。

「クロネコメール便」は、昨年4月1日よりリニューアル発売をしたことなどにより、大幅に増加した。

これに、鉄道、国内航空、その他業務などを併せたデリバリー事業の営業収入は6 485億59百万円となった。

BIZ-ロジ事業
昨年4月1日にロジスティクス事業の一部を会社分割し、ヤマトロジスティクス(株)に、海上フォワーディング事業、通関事業、美術品輸送事業ならびに国際引越事業を会社分割し、ヤマトグローバルフレイト(株)にそれぞれ承継させ、内外一環のロジスティクス事業の体制を整備し、積極的に営業展開した結果、BIZ-ロジ事業の営業収入は684億1百万円となった。

ホームコンビニエンス事業
7月1日ならびに10月1日に北海道地域以外の引越事業を会社分割し、生活者向けサービスを提供している各地のヤマトホームサービスと統合を行い、社名も地域毎のヤマトホームコンビニエンスに改めて積極的に営業展開した結果、引越、物品販売などを含めたホームコンビニエンス事業の営業収入は305億89百万円となった。

e-ビジネス事業
東京都江東区に新データセンターを4月に竣工し、最新の施設と設備で「安全」と「安心」と「低コスト」を訴求したサービスの積極的な営業に努め、営業収入は、151億36百万円となった。

フィナンシャル事業
主力商品であるコレクトサービスの増送キャンペーンを展開するなど、積極的な営業活動を実施した結果、フィナンシャル事業の営業収入はコレクトサービスの手数料やリース料収入を含め171億47百万円となった。

以上の結果、営業収入は7 798億34百万円となった。

これに対し、費用面は、諸費用の削減に努めたが、宅急便ネットワーク再構築ならびに「クロネコメール便」の体制強化にともなう諸費用が増加したため、営業利益が526億19百万円となった。

これに営業外損益を含めた経常利益は538億90百万円となり、第3四半期純利益は276億47百万円となった。

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