丸紅（株）は、米国のUHF帯ICタグ有力メーカーであるマトリックス社とともに香港空港公団から無線ICタグ関連機器一式を受注した。契約総額（タグを除く）は約4億円。
契約は香港空港公団と丸紅・マトリックスの企業連合にて締結、年末までに空港内の手荷物管理用として約100箇所に無線ICタグ関連機器を設置する。
タグは、3年間で約50百万枚を調達する見込みで、今回の契約では、マトリックス社はUHF帯無線ICタグ関連機器を供給し、丸紅は事業会社であるマイティカードの協力の下、空港内にて機器を設置する。
香港空港公団は2月に入札を実施し、評価結果として、既に米国内にて実績のあるマトリックス社製品を有する丸紅・マトリックス連合が選定された。香港国際空港は年間約35百万人の利用客があり、年間3百万トンのエアカーゴを取扱っており、1時間当たりの最大離発着数は50機にも上る。
無線ICタグは空港内での利用が世界的に検討されており、各地で実験が進められている。米国ラスベガスのマッカラン空港ではマトリックス社が既に受注しているが、国際ハブ空港で本格導入に踏み切るのは、本件が初めてのケース。
今回の香港国際空港では、手荷物管理のコスト削減、セキュリティ強化と利用客の利便性向上を目的として、空港内の複数エリアに無線ICタグ関連機器が設置されることになる。
