（株）パルタックは、粧連（株）の事業再生支援を目的に、粧連と（株）産業再生機構（以下：IRCJ)との間で具体的な協議を進めることに基本合意した。
粧連は、化粧品、日用雑貨卸売業界において北海道で第2位の地位を占める卸売業者で、35年にわたり化粧品、日用雑貨の流通の主要な役割を担ってきた。
しかし、90年代に営業展開した海外事業の失敗により、多額の売掛債権等が不良化し、財務体質が悪化。加えて当業界は再編を繰返し全国規模の卸売の台頭により、情報量、提案力、物流、配送システム等で差別化が進行してきた結果、事業継続の窮地に陥った。
このような状況のもと、粧連と（株）北海道銀行は、過剰債務を解消するとともに、スポンサーとしてのパルタック主導によるガバナンスの強化と事業面、経営面の支援により早期の事業再生を図るべく、IRCJに支援申込をするにいたった。
この支援申込みにあたり、平成16年6月18日付けで粧連株式会社の子会社化を発表したが、早期事業統合のために営業譲受を実施し支援することとした。
事業計画方針
本件再生支援にあたり、以下のような事業再生計画に取り組む予定。
①組織の見直しによる経営の効率化と販売促進体制の向上
②物流体制の再構築によるコスト削減
(3)企業再編(ストラクチャー)
本件再生支援にあたり、以下のストラクチャーを予定。
①パルタックは粧連の営業の全部を譲受け事業を継続する予定。
②譲渡後の粧連は清算する予定。
金融支援の概要
営業譲渡にあたり、粧連は、取引金融機関等に対し、約22億円の金融支援を要請し、また同社は営業譲受にあたり10億円以内の営業権の計上を予定
