JALは、日本の航空会社としては初めて、ボーイング747-400型貨物専用機(以下:B744F)を10月25日より導入する。2006年度末までにB744Fを5機導入して、安定した貨物輸送スペースの提供を図る。
B744Fは1993年に登場した貨物専用機で、その最大搭載重量は約110トン。ほぼ同型で、現在JALが使用しているボーイング747型貨物専用機(以下:B747F)と比較し最大搭載重量において約6%、貨物室容積において約3%優れており、既に世界中で90機以上が就航している。
また、このB744Fは低騒音のエンジンを搭載しており、各国で想定される騒音規制強化に対応できる仕様となっている。
JALのB744F初号機(機体番号:JA401J、新造機)は10月12日にボーイング社より引き渡しを受け、10月25日に成田=関西線より就航する。
JALは2004~06年の中期経営計画において新造機2機、B747-400型旅客機からの改造機3機の計5機のB744F導入(ただし、このうち改造機1機は2007年度以降の稼動を予定)を決定している。JALはこの度、上述3機の確定とさらに4機のオプションを含む、B747-400型旅客機改造契約をボーイング社と締結した。
JALは現在、貨物専用機を10機(全てB747F)保有しているが、2006年度末にはこれを13機(B744F・5機、B747F・8機)とし、貨物輸送スペースの拡大を行い、さらに伸びる航空物流需要に的確に対応している。