(株)アルバックは、中国の沈陽中北真空技術有限公司と合弁により、一般産業用真空炉の生産を目的とした新会社を設立する。
中国では自動車、家電、エレクトロニクスなどの産業が急成長しており、これらの材料・部品製造に欠かせない真空炉の需要が増加している。
真空炉で製造される希土類高性能磁石は、超小型モーターや発電機に使用されるため、ハイブリッドカー用モーター、MRI(磁気共鳴画像診断装置)、パーソナルコンピュータのハードディスクドライブ、携帯電話、エアコンなどに使われるキーデバイスであり、引き続き高成長が見込まれている。
中国は世界でも有数の希土類金属産出国であり、希土類高性能磁石用製造ラインの積極的な設備投資が行われており、真空炉の需要増加が期待される。
同社は、長年にわたり真空炉の生産を行い、自動車部品、金型、電気・電子部品など幅広い業界に対し多品種にわたる真空炉を供給してきた。
沈陽中北真空技術有限公司は、中国磁石分野の真空炉において高いシェアを持ち、価格競争力のある真空炉を数多く生産しており、アルバックの持つブランド、真空装置のノウハウと沈陽中北真空技術有限公司の低コストで装置製造を行う生産技術を活用するため、合弁会社の設立と工場の建設を行い、多方面に渡る真空炉事業の業容拡大を図る。
新会社の概要(予定)
商号:愛発科中北真空(沈陽)有限公司
(ULVACVacuumFurnace(Shenyang)Co.,Ltd.)
代表者:董事長孫宝玉
所在地:中華人民共和国遼寧省沈陽市渾南新区東産業区
主な事業内容:真空溶解炉・真空熱処理炉などの真空炉の製造、販売及びアフターサービス
設立:平成16年12月
決算期:12月
資本金:800万米ドル
出資比率:
当社(70%)
沈陽中北真空技術有限公司(30%)
従業員数:設立時160名
事業規模:約9億円(平成17年12月期予定)
工場の概要
工場面積:約16,000m2
工期:平成17年9月竣工予定
設備投資額:約4億円