マツダ（株）は、中国で急速に拡大するビジネスに対応するため、中国上海市浦東新区に中国事業を統括する新会社を設立した。
新会社は「マツダ（上海）企業管理諮詢有限公司」で、資本金は当初750万USドルとし、今夏、技術支援センターを上海市内に設立する時点で増資を予定している。新会社はマツダが中国で設立する初めての100％出資子会社。
新会社の董事長（取締役会長）にはマツダの中国事業担当尾崎清専務執行役員が、また総経理（取締役社長）には同社執行役員太刀掛哲中国事業本部長が就任した。新会社は3月下旬から業務を開始する。従業員数は年内には70～80名程度になる見込み。
マツダは中国でのビジネス拡大を目指し、2010年に30万台を生産、販売する体制の構築を中期目標として設定している。この目標達成のため、生産体制の拡充策として長安フォードが南京に建設する車両工場への参画を表明（ことし1月7日）し、販売体制強化のため第一汽車集団との合弁による販売統括会社（一汽マツダ汽車販売）の設立計画を発表（同1月17日）した。
また、向こう2～3年で8車種を投入して商品ラインアップを強化する。
新会社は、これら各領域で進展するビジネスを、中国でのヘッドクォーターとして統括する役割を担う。
新会社の業務内容
(1)中国における販売統括会社および複数の生産拠点に対する支援活動
(2)市場クレームの分析を通じた商品対策の迅速な実施、およびマーケットリサーチを通じた顧客ニーズの将来商品への適切な反映
(3)マツダブランドの価値向上のための諸活動
(4)パートナーであるフォード／長安フォードおよび第一汽車集団ほか関係各社との連絡、調整
会社概要
会社名：マツダ（上海）企業管理諮詢有限公司
英語名：MazdaMotor(Shanghai)BusinessManagement&ConsultingCo.,Ltd.
会社形態：「管理性会社」（注）
所在地：中国上海市浦東新区世紀大道211号上海信息大楼20階07-12
資本金：750万USドル
役員：董事(とうじ)長（取締役会長）尾崎清（マツダ株式会社取締役専務執行役員）
董事/総経理（取締役社長）太刀掛哲（マツダ株式会社執行役員中国事業本部長）
董事ジョン･ジー･パーカー（マツダ株式会社取締役執行副社長）
古玉尚（同社中国事業本部中国財務部長）
谷岡彰（同社中国事業本部中国技術支援部長）
業務内容：マツダ株式会社の委託による中国関連会社に対する各種サービスの提供
