不二製油（株）は、千葉市美浜区新港の食品コンビナートの土地約60,000m2を取得した。
東京湾に面し、外航船が接岸できる工業用地に、油脂の精製と加工の工場およびタンク設備などを建設する予定。
2～3年かけて、全体的にキャッシュフローを考えながら、総投資額80億円～90億円で進める。
新規に千葉工場を建設する目的は、最近懸念されております東南海地震・南海地震へのリスク対応（リスク分散）であり、生産拠点を関西だけでなく関東へ展開し二拠点化することにより、ユーザーへの安定した供給責任を果たせる体制を築くもの。
不二製油は関東エリア拠点として、既に、つくば研究開発センターをはじめ、関東クリーム工場・関東チョコレート工場・大豆たん白食品つくば工場を擁しているが、今回の用地取得により、遅れていた加工油脂事業の二拠点化の実現を図る。
大消費地の関東で、お客様ユーザーに近い工場を有することにより、よりフレッシュな製品の供給、市場・ユーザーの変化に対する迅速性・柔軟性と瞬発力に富んだ供給が可能となり、リードタイムを短縮でき、同時に、関西から関東へのトラック輸送などの物流量の低減による物流合理化効果とCO2排出低減も図ることができる。
現在の阪南事業所はフル稼動にて生産能力不足の状況にあり、今回の千葉工場により幅広い対応が可能になり、コストの増加は、物流費低減や生産増加などで吸収する。
