カゴメ(株)は、中国最大手の食品事業グループである康師傅控股有限公司の100%子会社である康師傅飲品(BVI)有限公司と伊藤忠商事(株)と中国における「可果美」(カゴメ)ブランドによる野菜・野菜果実飲料の生産販売を行う合弁会社を設立することで合意し、7月11日合弁契約を締結した。
3社の合弁による新会社への出資比率は、カゴメ61%、康師傅29%、伊藤忠10%で、資本金は9百万米ドルとなる見込み。
カゴメは、日本で培った野菜・野菜果実飲料に関する経営資源やノウハウを投入し、中国国内最大級の食品事業を展開する康師傅、ならびに原料調達、物流機能を有する伊藤忠とのパートナーシップで、上海のチルド温度帯の野菜・野菜果実飲料市場より参入する。
このため、2006年春の商品発売を目指して、上海市内での営業拠点の開発と、康師傅の子会社である杭州味全食品有限公司内でのチルド飲料工場建設に着手した。
ドライ温度帯での「可果美」ブランド野菜・野菜果実飲料については、中国有数の飲料事業会社である、康師傅グループの康師傅飲品控股有限公司に商品の製造・販売を委託して、展開する。
合弁会社の概要
社名:可果美杭州食品有限公司
代表者:董事長浅野正心(就任予定)
*カゴメ(株)取締役執行役員中国事業推進室長
所在地:中華人民共和国杭州下沙経済技術開発区
市場導入予定2006年春
事業内容:チルド、ドライ温度帯の野菜飲料、野菜果実飲料の開発、生産、販売
決算期年1回12月
従業員数120人
資本金9百万ドル
株主構成:カゴメ株式会社61%、伊藤忠商事株式会社10%、康師傅飲品有限公司29%
事業計画:上海のチルド・ドライ飲料に参入し、2010年までには、他の沿海部の主要な都市への市場拡大を計画している。