日本水産(株)は、ファインケミカル事業を強化するため、鹿島工場の新設、連結子会社である(株)共和テクノスの吸収合併を決めた。
共和テクノスの本社工場事業を鹿島工場に集約し、ファインケミカル素材の生産機能を統合することで、グループで分散している油脂物流の最適化を図るとともに、ファインケミカル事業を強化。合併期日は2008年4月。
また、医薬品・機能性油脂を製造しているつくば工場と連携することで、高度不飽和脂肪酸関連のほか、キチン・キトサン誘導体、海洋ワックス、コレステロールなど医薬・栄養分野に加えて化粧品分野への展開を進め、ファインケミカル事業の領域拡大も目指す。
鹿島工場は、大日本インキ化学工業(株)から購入した茨城県神栖市の土地に、新設するもので、2007年4月に稼動する。つくば工場に次ぐ拠点工場として、医薬、機能性素材、飼料分野に向けた高度の魚油精製技術などを導入する。