関東地方整備局、関東運輸局、東京都・川崎市・横浜市では、官民の関係者により構成した「京浜港物流高度化推進協議会」を3月23日、開催した。
同協議会では、取り組み内容と取り組みの進捗状況のフォローアップと、陸上輸送WG、海上輸送WG、鉄道輸送WGにおける実証実験の結果報告、来年度の取組項目について協議し、「京浜港物流高度化行動計画」を承認した。
京浜港物流高度化行動計画
行動計画の内容
京浜港物流高度化行動計画の取組み体系
物流機能の強化による、我が国の国際競争力及び産業立地環境の維持・改善
①港湾コストの縮減
1．港湾諸料金の低減
（1）港湾管理者の港湾諸料金の見直し
（2）公社ターミナルの貸付料の見直し
2．コンテナターミナルの運営コストの低減
（3）特定国際外貿ｺﾝﾃﾅ埠頭における運営の一体化・効率化
3．コンテナターミナルの取扱能力の改善
（4）コンテナターミナルのヤードの拡充
（5）次世代荷役システムの開発
4．京浜港間のコンテナ横持ち輸送コストの低減
（6）京浜港共同デポの運用
（7）コンテナ横持ち手段の多様化の推進
②港湾の集荷力の強化
5．超大型船寄港のための環境整備
（8）超大型コンテナ船対応のコンテナターミナル（－16M級）の選択的整備
（9）超大型船対応の航路整備と維持管理
6．コンテナターミナルのオープン時間の拡大
（10）コンテナターミナルのゲートオープン時間の延長
（11）質の高い港湾サービスを確保するための労働環境の向上
7．京浜港の国内ハブ機能の強化
（12）東京湾外からの内航フィーダー輸送の活性化
（13）東京湾内におけるはしけ輸送網の充実
③港湾サービスの向上
8．情報化の推進
（14）港湾諸手続きにおける国際標準化とワンストップサービスの実現
（15）IT化による出入り管理の効率化
（16）電子タグによる物流の効率化
9．京浜港における物流関連車輌滞留の解消
（17）京浜港背後の道路網の充実
（18）コンテナターミナルのゲート周辺の渋滞の軽減
（19）京浜港への物流負荷の軽減
（20）海上コンテナの鉄道輸送の拡充
10．危機管理体制の強化
（21）災害時における港湾BCP（事業継続計画）の確立
④産業立地環境の改善
11．港湾におけるサプライチェーンの強化
（22）港湾ロジスティクスハブの形成
（23）内貿ユニットロード輸送の充実
12．海上コンテナを内陸へ輸送できる高規格広域道路ネットワークの形成
（24）幹線道路における海上コンテナ輸送のボトルネックの解消
13．新たな高速海上輸送システムの形成
（25）高速の国際RORO輸送の実現
