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UPS/中国・上海浦東国際空港にハブ空港構築を発表

2007年04月17日/国際

UPSと上海空港グループ(有)(上海机場集団有限公司)は、上海浦東国際空港へのUPS国際ハブ空港の開設に向けた新たな一歩として、調印式を行い、米運輸省よりメアリー・ピータース長官、上海市より楊雄副市長が出席した。

2008年オープン予定のUPS国際ハブ空港は、アメリカの航空事業者が初めて設置するもので、これにより上海を中継して中国全土がUPSの国際航空ネットワークに接続され、南北アメリカ、ヨーロッパ、アジアからの直行便を利用できるようになる。

また中国国内にあるUPSの各拠点も、中国国内の貨物航空会社である揚子江快速航空有限公司との独占的提携でフライトを確保、UPSネットワークでカバーする。

調印式は、このハブ空港に関する業務契約とリース契約を締結するもの。

UPS国際ハブ空港の設置は、上海空港を国際貨物輸送のハブ空港とするための大きな一歩で、上海の輸送センターの発展と上海、市全体へのサービス機能強化を促す。

新ハブは上海浦東国際空港の南端に建設中の西貨物ターミナル区域に設置予定で、総面積は96,000㎡(100万平方フィート)で、さらに拡大も予定されている。

同ハブは2012年までに1時間当たりの処理能力が17,000個に到達する計画で、同ハブで働く従業員数は2010年までに1,000人を上回る見込みで、国際ハブ空港は、UPSの顧客に対して、上海地域で集荷時間をより遅く設定することや、輸送許容量を増加させるといった直接のメリットをもたらす。

ハブ空港開設後は24時間年中無休で営業を行い、UPSは輸送許容量の増加に向けて、上海便を現行のMD-11型機から、より大型のボーイング747-400型機に変更する予定。

2004年の航空協定により、UPSは将来的に中国内外の輸送ネットワークを拡張することが容易となり、現時点でも既に、定期便の運行計画を柔軟に組めるという恩恵を受けている。

今回のハブ構築計画は、中国におけるUPSの業務とブランド・プレゼンスの拡大に向けた一連の戦略的イニシアチブの最新のもの。

UPSは2005年より中国国内の330以上の都市で自社によるサービス提供を行っており、これは同国の国際貿易の85%を占める計算になる。また、UPSは2006年を通じて中国国内での航空輸送を拡充しており、現在では同国内における乗り入れする空港数が米国の航空会社(旅客・貨物両方)としては最多となっている。

中国国内の従業員数も4,500人を上回るまで増員しており、さらに60以上のディストリビューションセンターを擁する大規模な物流インフラを構築中。

UPSは過去5年以上にわたって中国に約6億ドルを投資し、外国企業として初めて、中国における合弁先のエクスプレス輸送会社を100%子会社化するなどの成果を収めている。

UPSによる上海発着便は現在週に76便、これに加えて揚子江快速航空による独占的サービスも24便あります。この便数はUPS国際ハブ空港の操業開始と、上海浦東国際空港の順調な拡大に伴って増える見込み。


署名する上海空港グループの代表取締役社長、吴念祖氏とUPSアジア太平洋地区社長 ケン・トロック

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