経済産業省は6月26日、平成19年度の中小企業戦略的IT化促進事業として、16件のプロジェクトを採択した。
補助対象はEDI（電子データ交換）を活用したシステムの事前調査研究、開発・導入事業で、中小企業者を含むコンソーシアム、組合、連合会、団体に、事業経費の半分を上限として補助するもの。
採択テーマの業種別比率は、製造業が75％と大多数を占めた。このほかに建設業13％、卸売業、小売業がそれぞれ6％となった。
このうち、事前調査研究枠として採択されたのは、電線総合技術センターの「電線中小企業へのEDI普及拡大のための調査研究」と日本金型工業会の「金型標準部品向けEDIシステム用共通フォーマットの策定」の2件。
■開発・導入枠の14件は次の通り。
会津麺コンソーシアム
「中小食品メーカー・販売会社の課題を解決する受発注情報EDIシステムの構築」
明日へ向かって走るプロトタイプグループ
「顧客の短納期化に応える、プロトタイプグループの一元化システム構築」
関東プリント配線板製造EDI開発コンソーシアム
「プリント配線板製造業における、リードタイム短縮とトレーサビリティを支援するEDIシステムの構築」
牛乳宅配向けEDIシステム構築プロジェクト
「中小企業でも活用可能な牛乳宅配業界における販売店―卸間のEDIシステムを構築する」
こじま事業協同組合連合会
「『RFIDを利用した共通XML／EDI自動車部品手配システム』の基盤づくり」
CIAコンソーシアム
「土木業の共通EDI基盤の実現と、共通EDIと連携する基幹業務システムの構築による生産性の向上」
自動ドア製造販売EDI実用化コンソーシアム
「共通XML／EDI基盤を活用したサプライチェーンマネジメントシステムの構築」
小規模製造業EDI普及協議会
「小規模製造業の経営改革を図るための、EDI活用型企業間イントラネットシステムの構築」
食品製造業共通XML／EDI実用化コンソーシアム
「共通EDIの活用による汎用的な食品製造業SCMの実現とシステム連携による業務効率向上」
人工透析－EDIネットワーク協議会
「高度管理医療機器における病院からの使用実績EDIを利用した安全性を考慮した安定供給型SCMの実証試験」
TAMA-CAD/CAM連携生産コンソーシアム
「多品種短納期生産と顧客満足度向上をめざす、『共通EDI』を基盤とするCAD/CAM連携生産の実現」
有限責任事業組合Dスルー
「基礎工事業共通EDI基盤の実現と、これと連携する受発注業務及び工事管理システムの構築による生産性向上」
長岡EDI推進コンソーシアム
「グローバル競争を勝ち抜くためコンソーシアム企業内での『サプライチェーン一体型EDIシステム』を構築する」
リアルクローズファッションコンソーシアム
「神戸発リアルクローズファッションを支える超スピードビジネスプロセスの構築」
