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中国各地でディーゼルオイルの供給不足問題が再発

2007年11月20日/国際

11月以降、重慶、成都、鄭州、広州、鄂州など大中規模都市とその周辺部でディーゼルオイルの供給不足問題が再発している。

重慶市では今月3日、大部分の社会ガソリンスタンド(中国石油など大手石油会社直系のガソリンスタンド以外のガソリンスタンド)がディーゼルオイルの販売を停止している。ガソリンの販売にも制限を加えるガソリンスタンドも出てきているという。

四川省成都市近郊では、トラックがガソリンスタンドの前に数キロメートルの列を作ることは当たり前の現象となっており、そのために小競り合いが起こることもまれではないという。

河南省鄭州市では、ディーゼルオイルの供給が逼迫しているため、近郊のガソリンスタンドの多くでディーゼルオイルの備蓄があるにもかかわらず、販売に制限を加えている。また、同規格のディーゼルオイルにもかかわらず、1元以上の価格差が生じる現象も起こっている。

広東省広州市においても、ディーゼルオイル供給が比較的逼迫しており、一部のガソリンスタンドでは販売量を制限しているという。湖北省鄂州市ではこのほど、ディーゼルオイルの供給不足のため公共バスが運休し、市民10万人の足に支障をきたした。

専門家によると、大中規模都市で現在、ディーゼルオイルの供給が不足しているのには3つの大きな原因があるという。

第一に、国際原油価格が高水準で推移して下がらないため、国内精製油価格と国際原油価格の逆転現象の影響が日に日に深刻になっていることが挙げられる。特に大手以外の石油精製工場の損失は深刻で、多くの工場で大幅な減産または生産停止に至っているという。
第二に、現在(冬季)がディーゼルオイル消費のピークであることが挙げられる。冬季は農業や物流などディーゼルオイルの民間需要量が大幅に増加する時期で、供給が需要に追いつかなくなりやすいという。

第三に、値上がりを期待する一部のガソリンスタンドまたは企業が販売を停止ししていることが挙げられる。供給不足が売り渋りを引き起こしているという。(日中経済通信)

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