LNEWSは9月12日、「日本・中国・東南アジアの最新SCM戦略セミナー」を開催し、食品、化学、精密機器、商社など100名が参加した。
<多数の参加となったセミナー>
アジアにおける調達、製造、販売といったサプライチェーンの課題、問題点をクローズアップする目的で開催し、UPSジャパンの溝口美樹社長が、日系企業の海外進出に伴うサプラインチェーン・マネジメントの重要性や課題と対策について講演した。
講演では、日本の中小企業のサプライチェーンに対する認識が、他のアジア各国に比べ著しく低い点を指摘。中小企業においてもコストの比較的低い海外に生産拠点を移す企業が増えるなかで、効率のよいサプライチェーン・マネジメントによってキャッシュフローの改善、在庫管理の最適化が図れるとその重要性に言及し、「専門物流業者へのアウトソースによって戦略的なサプライチェーンを構築することで、年平均で完成品の価値の25~35%と試算されている倉庫費用などの経営コストの削減や、受注から集金までのサイクルの短縮が可能になる」と述べていた。
さらに、中国系システムベンダーの菱通ジャパンの曲立東社長は日系企業の中国展開での実績に基づき、今後の日系企業のアジア展開に、革新的なSCMソリューションを提案。柔軟なソリューション、料金体系で、アジア圏における企業のSCM戦略の重要性を提唱した。