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ミック経済研究所/SCMソリューション市場規模は2008年度6.1%増

2009年03月13日/調査・統計

ミック経済研究所は3月12日、国内製造業・流通業でのSCM(サプライチェーンマネジメント)ソリューションの市場動向を調査した「激変する市場環境に即応するSCMソリューションの現状と展望2009年版」を発刊、調査結果を発表した。

SCMソリューションの総市場規模は、ハードウェア、ソフトウェア、サービスを合わせて、2008年度2,712億円、前年対比6.1%増と、拡大する見込みと予測。原油・原材料の乱高下や多品種・少量生産、物流の小口・多頻度化が進む市場環境のなかで、サプライチェーンでのコスト削減と効率化のニーズが高まっているのが原因と指摘した。

2009年度には、2836億円、2013年度には3212億円と平均3.9%の市場拡大が見込めるという。

堅調な市場拡大が期待できるのは、食品や化粧品などの消費財分野に加え、化学・石油業界などのプロセス型製造業。一方、自動車や電機・機械などの組立・加工型製造業向けは景気後退で鈍化する。

SCMソリューション市場は、PLM・PDMソリューション、生産管理ソリューション、SCEソリューションの3分野で2008年度全体の69.0%を占めている。PLM・PDMソリューションが18.6%、生産管理ソリューションが25.7%、SCEソリューションが24.7%。

PLM・PDMソリューションの2008年度の市場は、前年比5.7%増の505億円と伸長する見込み。自動車を中心とする組立・加工型製造業が2008年度上期までに市場を大きく牽引した。今後は、設計データを効率よく管理するだけでなく、サプライチェーンやデマンドチェーンと連携した応用が進むことで、順調に市場が拡大するという。

生産管理ソリューションの2008年度の市場は、前年比7.6%増の696億円。同市場では、多品種・少量生産の進む市場環境への対応と、2008年度上期まで好調だった自動車や電機、機械を中心とした組立・加工型製造業が市場の牽引役となっていたが、現在では、不況によって組立・加工型製造業向けの売上高は鈍化している。

今後は、食品や化粧品などの消費財や化学をはじめとするプロセス型製造業の市場が堅調に拡大、市場を牽引すると同研究所は見ている。

SCEソリューションの2008年度の市場は、671億円で前年比5.0%増となる見込み。同市場では、オーダー管理から調達、倉庫、配送管理、最終需要まで、リアルタイムで正確な情報を統合的に管理できる製品ラインナップが充実しつつあるため、現場のオペレーション管理の向上が図られることで今後の市場拡大を予測する。

問い合わせ
ミック経済研究所
http://www.mic-r.co.jp/
TEL.03-5443-2991

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