三井造船は7月14日、岡山県玉野市の玉野事業所艦船工場内に。造船用鋼板の曲げ加工を行う工場を新設することを決め、着工したと発表した。
建屋部分の長さは約120m、幅は約30mで面積は約3600㎡。完成・稼働は12月の予定。
玉野艦船工場では、鋼板加工を1000トン・1200トンのプレス機などで行なっているが、機械の老朽化や工事量の増大で処理能力がオーバーし、現在作業の一部を外注している。
また2009年以降、共通構造規則適用の船舶建造時には、鋼板の板厚増に伴い工事量の増加が避けられないという。これらの状況に対処しするため、内製化によるコスト削減も狙い曲げ工場を新設、新たに2000トンのプレス能力があるシップベンダーを導入する。
このシップベンダーは、金型を取り付けることで鋼板の直角曲げと曲面曲げの両方に対応可能であり、鋼材長さも20mまで加工可能。また、従来から使用している1000トンプレス機とぎょう鉄作業定盤を新設工場に移設し、曲げ工程の集約も進める。
