ボーイングがこのほど発表した、「アジア太平洋地域の市場予測」によると、今後20年間で、アジア太平洋地域が世界最大の航空市場となり、世界最多の8960機の新造機(約1兆1000億ドル相当)の需要に達する見通しだ。
20年後には、世界全体の40%以上がアジア太平洋地域に関連する路線になる可能性がある。世界の航空旅客市場では、アジア太平洋地域の占める割合は現在の32%から20年後の2028年には41%に増えると予測している。
日本、韓国、中国、オーストラリア、インドなど含むアジア太平洋地域では、1日にフライト数で8300以上が運航され、搭乗客数で約120万人が利用している。
アジア太平洋地域での機数総計は現在の3910機から1万1170機と約3倍に増加。増加分の80%以上は地域の成長に対応するもの。
アジア系航空会社は、地域内の成長や退役機などを考慮し、世界全体の約27%となる約750機の貨物機を追加する見通しだ。