日本電気は3月9日、温度・湿度・衝撃センサ付きRFIDタグを活用した物流品質トレーサビリティソリューションを、SaaS型サービス「物流品質トレーサビリティforSaaS」として4月から提供を開始すると発表した。
この物流品質トレーサビリティforSaaSは、センサー付きRFIDタグを商材に取り付け、生産拠点・倉庫から物流拠点、顧客へ納入するまでの流通過程を管理するもので、流通過程での温度、湿度、衝撃の記録データをいつでも保管、参照、分析できるwebベースのサービスで、自社でシステムを構築するより短納期かつ安価にシステムが導入できる。
システムは、センサータグへの記録条件・異常検出条件などの設定が可能で、記録データの異常検出時の高速判定と通知、異常の有無が一目で分かるグラフィカルな分析レポート出力などの機能を持つ。
また、FeliCa通信モジュール対応のため、専用リーダー/ライターではなくFeliCaポートなどで読み取れるため汎用性も高い。このサービスの提供価格は、サービスの初期登録費用が15万円、月額サービス利用料が2万円から(センサータグの管理対象が10個の場合)。
サービス利用とタグ貸出(10個から)のセット利用料は月額3万2千円から。日本電気は食品、医薬品、流通・サービスなどの幅広い業界に提案し、今後3年間で、200ユーザへの導入を目指す。