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出光興産、富士通/中国・広州の工場に生産管理システム構築

2010年03月23日/物流施設

出光興産と富士通は3月23日、共同で、機能性樹脂コンパウンドの製造工場(中国広東省広州市)の生産管理システムを構築したと発表した。

今回構築したシステムは、出光の中国・東南アジアにおける製品供給体制を支える強固なICT基盤として、このほど本稼働した。

出光では、日本、アジア、欧州、米国に委託加工による機能性樹脂コンパウンドの製造拠点を確保し、製造を行っているが、昨今の需要拡大に対応するため、出光初の機能性樹脂コンパウンドの自社製造工場となる出光複合工程塑料(広州)有限公司を設立した。

富士通は、コンパウンド製造工場の高品質で安定的な製造を支え、かつ本社拠点と高い連携力をもつ強固なIT基盤となる生産管理システムを構築するため、出光の工場進出当初からプロジェクトに参画した。

また、中国におけるシステム構築のノウハウをもつ富士通信息系統(深セン)有限公司と連携し、出光におけるコンパウンド製造工場と日本の本社との橋渡しを行うとともに、中国独自の会計制度や税制対応、保税システムや税関システム対応といった中国におけるシステム構築の留意点を踏まえながら、日本からのガバナンスや連携を柔軟に行える生産管理システムを構築した。

システムは、コンパウンド製造工場における機能性樹脂コンパウンドの受注管理、生産計画、生産実績管理、出荷管理、在庫管理などを行うシステムで、日本、中国、東南アジアで約1400システム以上の導入実績をもつ富士通の生産管理ソリューション「PRONES(プロネス)」をベースに、出光固有の機能を開発することで、本社拠点のシステムとの連携を強化している。

また、富士通は、コンパウンド製造工場における電話網や通信回線、ウイルス対策などのシステムを構築するなど、コンパウンド製造工場におけるIT基盤を全面的にサポートした。

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