米ヴォコレクトは2009年12月期に欧米や日本、中国などで数億円規模の案件を含め、新規顧客からの受注を200件以上獲得した。
このほか、数十件のアップグレード案件を獲得し、競合他社の製品からヴォコレクト製品への変更も7件獲得した。
さらに、米国などで新規事業のヘルスケア事業部門の売上を前年比で2倍以上に拡大した。業績拡大の要因は製造業、小売業などで成果を上げたためで、製造業では自動車、食品・飲料メーカーなどの新規顧客を獲得し、小売業では、食品、衣料品、デパートなどの総合小売業やコンビニエンスストアなどで成果を上げたとしている。
並行して、ヴォコレクトは昨年10月に香港オフィスを開設し、シンガポールとブラジルにも営業所を開設し、今後インドにも営業所を開設する。製品面では昨年、「Vocollect VoiceWorld Suite」とそのSAP AG WM、EWM対応版の「VoiceDirect ERP」を発売するなど製品ラインナップを拡充した。
ジョー・ペイジャー 米ヴォコレクトサプライチェーン部門社長兼COOは業績拡大に関連し、「今後は、アジア、南米地域など全世界で企業の業績拡大に積極的に貢献する。現在も新製品の開発に取組んでおり、様々な業種の顧客の要望に応え、その期待を上回る製品を提供していく」とコメントした。