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ガートナー/SaaSは、SCMで利用範囲拡大

2010年05月21日/調査・統計

ガートナー ジャパンが5月20日に発表した、「国内のサービスとしてのソフトウェア (SaaS)市場規模予測」によると、市場は2010年から2013年にかけて年平均11.7%で成長し、2013年には427億円に達する見通しだ。

2008年から2009年にかけて、企業のIT予算が縮小されるなか、少ない初期コストで導入できるSaaSへの関心が高まり、利用率は2009年に31.2%まで上昇したとみられる。今後は、アプリケーションの導入期間の短縮のほか、商圏やビジネスモデルの変化にともなうシステムの拡張性と柔軟性へのニーズなどがSaaSの導入を後押しすると同社は予測している。

ただ、ベンダーのマーケティング・キーワードとして多用されてきた結果、SaaSの定義が混乱し、アプリケーション・サービス・プロバイダー (ASP) やアプリケーション・ホスティングなど既存サービスと混同される状況が生まれており、こうした混乱や誤解はSaaS市場の発展を阻害する要因にもなると同社は考えている。

主要アプリケーション分野別でみると、ERPやSCMは、現時点では人材の発掘・育成・管理を行うタレント・マネジメントや電子調達 (E-Procurement) など一部の領域での利用に限られているが、今後は、ERPでは財務会計領域におけるスイート機能、SCMではサプライチェーン統合や輸送管理など、徐々に利用範囲が拡大していくと予想している。

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