国交省は7月2日、ガントリークレーンの風に関する安全対策を検討し、一部の関連する省令を改正する。
この安全対策は、ことし1月21日に御前崎港で発生した風によるガントリークレーンの逸走事故などをきっかけに、荷役機械の性能を係留施設と同等に確保すること、風による逸走事故の防止対策を強化することが狙い。このため、「港湾の施設の技術上の基準を定める省令」などで定める荷役機械の要求性能などを改正する。
港湾の施設の技術上の基準を定める省令では、第42条（荷役機械の要求性能）第2項に、船舶との荷役に供する荷役機械について、自重、載荷重と風の作用などに関する要求性能を規定する。
また第42条の改正に伴い、軌道走行式荷役機械の要求性能に対応する性能規定を定めるため、細目告示第81条（荷役機械の性能規定）に荷役機械について、風による逸走防止に関する性能規定を定める。
