ブラザー工業は9月9日、兄弟機械商業(上海)を設立すると発表した。
工業用ミシン事業における製造・販売戦略を機動的に実施できる経営体制を整えることにより、中国における経営資源の最適化、物流や在庫管理の効率化を図る考えだ。
新会社は、中国販売会社である兄弟(中国)商業から工業用ミシンの販売機能を独立させ、10月から営業を開始する。
工業用ミシンの市場環境は、世界的な景況悪化の影響を受けたが、縫製産業における設備投資の需要拡大にともない、現在では主に中国をはじめとするアジア地域において回復傾向が続いている。
中国におけるブラザーグループの工業用ミシン事業については、兄弟機械(西安)有限公司を製造の柱にし、兄弟(中国)商業で販売をしていた。兄弟(中国)商業から工業用ミシンの販売機能を独立させ、製造会社との事業一貫体制のもとに新会社として営業を開始する。
新会社の概要
名称:兄弟機械商業(上海)有限公司
所在地:中華人民共和国上海市長寧区
代表者:長谷川 泰之
資本金:5000万人民元、兄弟機械(西安)有限公司100%出資
事業内容:工業用ミシンの販売など
従業員数:約100名
設立日:5月21日
営業開始:10月(予定)