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羽田空港/東京国際エアカーゴターミナル稼働

2010年10月23日/物流施設

10月21日に羽田空港の国際化に伴い、東京国際エアカーゴターミナル(TIACT)が、稼働した。

TIACTは、東京国際空港国際線地区貨物ターミナル整備・運営事業の民間事業者として選定された三井物産により設立された。

<東京国際エアカーゴターミナルの全景>
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東京国際空港国際貨物ターミナルの設置と運営、管理、賃貸事業を事業としており、今回の羽田空港の国際化に合わせて、設備の整備を行ってきた。

ターミナルは、東京国際空港内(東京都大田区羽田空港2-6-3)に、敷地面積は17万㎡で、ことし7月31日竣工し、今回供用を開始した。

<国際線貨物地区の位置図>
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<TIACTの各施設図>
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施設配置図によると1F部分に第1国際貨物ビルがあり、輸入エリア、輸出エリア、フォワーディング・サポートセンターが設けられている。燻蒸庫や生鮮棟も約3000㎡の広さで隣接している。

第2国際貨物ビルの2F部分は賃貸上屋となっている。配送仕分けスペースも隣接している。施設外側の道路に面して、トラック待機場があり、事務棟や一般駐車場が設けられている。

<輸出入貨物の流れ>
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<眠らない羽田空港の特色>
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実際の輸出入貨物の流れで、これまでと違うのは「眠らない首都圏空港」ということで、24時間365日貨物搬出入が可能という点だ。さらに、国際線・国内線の一体運用が可能で、日本全国とも最短アクセスで結ばれる。2010年冬ダイヤでは国際線で11か国18空港、21航空会社が就航する。

TIACTの目指す高機能物流拠点化に向けた取り組みはさまざまな面におよぶ。

<TIACTが目指す高機能ターミナル>
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第1・第2国際貨物ビルともに、貨物取扱能力の最大化・効率化を目指した完全無柱空間を実現。人と車両の動線分離もスカイウェイで実現し、安全性も高めている。

<効率性・安全性を追求した上屋>
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温度管理によるクールチェーンも充実。定温上屋、冷凍・冷蔵庫、燻蒸庫を一か所に集中して利便性を高めている。

<クールチェーンの概要>
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第1国際貨物ビルにある医薬品専用スペース「メディカルゲートウェイ」は、厳格な温度管理と衛生管理を実現する。

<メディカルゲートウェイの概要>
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入退場ゲートでは、入構証はRFIDによる自動認証とし、入場ゲートでの混雑緩和を図っている。また、トラック誘導システムにより、安全で迅速な貨物ハンドリングを実現している。

<入退場ゲート・トラック誘導システムの概要>
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そのほか、太陽光パネルによるクリーン電力発電で地球温暖化にも貢献している。

<エコターミナル(太陽光発電システム)の概要>
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