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近鉄エクスプレス/4~12月の売上高33.1%増、営業利益56.8%増

2011年02月07日/決算

近鉄エクスプレスが2月7日に発表した2011年3月期第3四半期業績によると、売上高2006億8400万円(前年同期比33.1%増)、営業利益83億6900万円(56.8%増)、経常利益89億7900万円(58.2%増)、当期利益65億2500万円(103.4%増)となった。

セグメント別では、日本の航空輸出貨物は、期前半はアジア向けの液晶関連品を中心とした電子部品や半導体等製造装置の好調な出荷が継続。8月以降は在庫調整により一部で海上輸送へのシフトが見られたが、取扱い重量は前年同期比20.3%増。

航空輸入貨物は、家電エコポイント効果により薄型テレビ関連品で物量が増加したが、通信機器関連で取扱いが大きく減少し、取扱い件数は前年同期比3.1%減となった。

海上輸出貨物では、化学品の取扱いや設備輸送等が堅調に推移し、輸出容積で前年同期比17.1%増となった。

海上輸入貨物では、エレクトロニクス関連品や雑貨等が増加し、取扱い件数で前年同期比21.8%増となった。国内関係会社を含めた日本全体の営業収入は856億3000万円(前年同期比23.5%増)、営業利益は21億3800万円(同61.7%増)となった。

米州の航空輸出貨物は、半導体・液晶を中心としたエレクトロニクス関連品の輸送が大幅に増加し、取扱い重量は前年同期比32.3%増となった。航空輸入貨物も、デジタル家電関連品やプリンター等が増加し、取扱い件数で前年同期比29.5%増。

海上貨物は、輸出容積で前年同期比14.5%増、輸入件数で同18.6%増となった。この結果、米州全体の営業収入は242億2300万円(前年同期比30.8%増)、営業利益は15億3500万円(同231.5%増)となった。

欧州・中近東・アフリカは、航空輸出貨物は、既存顧客の順調な荷動きに加え、メディカル関連品の取扱い拡大や中東向けスポット貨物等により、取扱い重量は前年同期比41.9%増となった。航空輸入貨物では、自動車関連品や中・東欧向け薄型テレビ関連品の物量が増加し、取扱い件数は前年同期比26.8%増となった。

海上貨物は、輸出容積で前年同期比9.2%増、輸入件数で同26.9%増だった。欧州・中近東・アフリカ全体の営業収入は172億9900万円(前年同期比24.6%増)、営業利益は4億6100万円(前年同期は営業損失1億5300万円)となった。

東アジア・オセアニアの航空輸出貨物は、デジタル家電関連品やプリンター等エレクトロニクス関連品の取扱いが拡大し、取扱い重量で前年同期比65.2%増。航空輸入貨物は、期後半に入り一部で生産調整が見られたものの、全体的には輸送需要の回復基調が継続し、取扱い件数は前年同期比19.3%増となった。

海上貨物は、輸出容積で前年同期比23.5%増、輸入件数で同11.7%増となった。東アジア・オセアニア全体の営業収入は585億1200万円(前年同期比49.7%増)、営業利益は30億5000万円(同13.8%増)となった。

東南アジアの航空輸出貨物は、エレクトロニクス関連品の順調な回復に加え、スポット貨物の取扱いも寄与し、取扱い重量は前年同期比58.8%増。航空輸入貨物は、エレクトロニクス関連品を中心とした荷動きが引続き堅調に推移し、取扱い件数は前年同期比19.7%増となった。

海上貨物は、輸出で一部大手荷主の取扱いが減少し、容積で前年同期比7.7%減となったが、輸入では回復基調が持続し、取扱い件数で同24.6%増となった。東南アジア全体の営業収入は185億1400万円(前年同期比50.5%増)、営業利益10億3000万円(同60.2%増)となった。

通期の業績予想は、売上高2600億円(22.7%増)、営業利益108億円(44.9%増)、経常利益113億円(40.7%増)、当期利益76億円(66.3%増)の見通し。

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