ニチレイが8月2日に発表した2012年3月期第1四半期決算によると、低温物流事業の売上高360億4400万円(前年同期比3.9%増)、営業利益15億8400万円(15.8%減)となった。
物流ネットワーク事業では、配送車両の効率活用など収益力の向上に努めるとともに、前年度に受託したTC(通過型センター)業務が寄与し増収だった。
また、利益面では、震災対応に伴う臨時的な輸配送コストの発生や、被災物流センターの稼働停止などにより減益となった。
地域保管事業では、前年度に稼働した関東地区・九州地区の物流センターの集荷が進むとともに、猛暑や電力使用制限への対応などによる既存顧客の在庫積み増しもあり在庫率が回復し増収。新設物流センターの減価償却費負担や、震災での一時的なコストの増加などが影響し減益となった。
海外事業では、 欧州地域で輸入果汁の取扱いが高水準で推移したことやチキン商材の在庫量も増加するなど回復基調に転じるとともに、前年度に買収したフランス低温物流事業会社の効果もあり、ユーロ安を吸収し増収・増益となった。 中国(上海)は、コンビニエンスストア店舗配送業務が堅調に推移した。
ニチレイ/ウェブメディアで新コンテンツ、江戸時代と現代の物流比較