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近鉄エクスプレス/3月期の売上高1.2%減、営業利益16.2%増

2012年05月09日/決算

近鉄エクスプレスが5月9日に発表した2012年3月期決算の業績によると、売上高2644億300万円(前年同期比1.2%減)、営業利益138億2400万円(16.2%増)、経常利益148億4700万円(15.7%増)、当期利益95億4500万円(21.1%増)となった。

航空貨物輸送は、輸出重量で前期比4.8%減、輸入件数で同1.9%減と前年を下回った一方、海上貨物輸送は、輸出容積で同4.5%増、輸入件数で同1.2%増となった。

地域別セグメントでは、日本の航空輸出貨物は、東日本大震災やタイの洪水の影響によるサプライチェーンの停滞に伴い自動車関連品でスポット貨物の取扱いがあったものの、エレクトロニクス関連品ではアジア向けを中心に輸送需要が大幅に低下し、取扱重量は前期比15.6%減となった。

航空輸入貨物は、スマートフォンを中心とする通信機器関連品で活発な荷動きとなったが、その他の品目では勢いが見られず、取扱件数は前期比2.9%減となった。

海上貨物は、輸出でエレクトロニクス関連品の出荷や装置・設備関連輸送が減少し、取扱容積で前期比5.0%減となったが、輸入では住宅資材やパソコン周辺機器等が増加し、取扱件数で同1.6%増となった。

この結果、国内関係会社を含めた日本の売上高は1106億2800万円(1.9%減)となったが、営業利益は営業原価率の低減に努めたため、41億5900万円(42.5%増)と大幅に増加した。

なお、プラント輸送等大型貨物の取扱いを拡大するため、2011年7月、日立物流と合弁でプロジェクトカーゴ ジャパンを設立している。

来期は、売上高3000億円(13.5%増)、営業利益150億円(8.5%増)、経常利益150億円(1.0%増)、当期利益95億円(0.5%減)の見通し。

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