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米国/9月度のアジア主要10か国発のTEU実績0.3%増

2015年10月08日/調査・統計

Zepol(ゼポ)は10月5日付で、米国海上コンテナ輸入の9月実績をまとめた。

それによると、アジア主要10か国・地域発のTEU (B/L・Loading Port/母船積地ベース・実入り・FROB含) は、前月から3.5%減り前年比0.3%増の134.4万TEUとなった。1~9月累計は3.8%増の1114万TEUとなり、過去最高であった前年1~9月累計(1073万TEU)を越えた。

米国向け世界合計 (FROB含)は、中米発(シエア9%)、カナダ発(シエア2.4%)は、それぞれ7.9%、 14.4%の減少、欧州発(シェア8.7%)と南米発(シェア3.3%)は、それぞれ13.9%、3.3%の増加で全体は0.1%増(197万TEU)と横ばいだったが、1~9月累計では3.1%の増加となった。

アジア発の6割以上を占める中国発は前月実績から3%下げ、前年比では0.7%増の横ばいとなったが、1~9月累計では3.1%増だった。

2位の韓国は自国分が1.9%減と低めだったが中国などからのトランシップ(TS)分が堅調で7か月連続プラスの8.9%増だった。3位の台湾は前月の5.5%増から1.6%減となった。4位の香港は5か月連続マイナスで10.1.%減だった。
  
5位のシンガポールは前月9.8%減で12か月連続プラスが中断したが9月は5.9%増に戻した。7位のベトナムは15.6%増で14か月連続プラスとなり、荷受け地ベースでも6.6%増と好調で貨物量で韓国を上回りアジア発2位に定着した。

8位のインドは10.6%増で連続プラスを26か月目とした。9位のタイも23.9%増と連続プラスが8か月となった。10位のマレーシアは50.9%の大幅減少で8か月連続のマイナスとなった。

6位の日本発(直航分)は13.6%減で連続6か月のマイナスとなり、1~9月累計では11%減となった。

一方、釜山TS分は58.5%増と連続6か月の大幅増加だった。

日本発直航分と釜山TS分の増減を四半期ベースで比較すると、直航分とTS分を合算した日本発合計のQ3 前年同期比が6.6%減だったのに対して、釜山TS分は61.3%の急増で日本発合計に対するシェアも8.6%から14.8%と6.2%の増加となった。

その間の直航分の伸び率は、清水、仙台、大阪だけがプラスで、それ以外の直航港は全て大幅マイナスとなった。

一方で、釜山TS分の伸び率は、大阪だけがマイナスだったが、それ以外の戦略港湾を含む主要港とその他の日本港発も大幅増加となった。

この背景として、マースクラインの寄港休止、米国西岸の混雑問題などの影響がQ1から顕在化したと見られる。

問い合わせ
ZepolJapan
南石正和
mnasneki@zepol.jp

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