豊田通商は2月23日、シンガポール運輸省と同国港湾運営会社 PSAインターナショナル(PSA)が公募した、トラック隊列走行システムの実証実験プロジェクトに提案し、受託したと発表した。
<公道の試験ルート 南部パシルパンジャンとビラニのコンテナターミナル間を結ぶウエストコースト・ハイウエーの10kmの区間>
プロジェクトでは、港湾間のコンテナ輸送でのトラック隊列走行(後続車無人)の導入に向けた実証実験を、2フェーズに分けて約3年間で行う。今回、豊田通商が受託したのはフェーズ1に当たり、約1年間の実証を行う。
トラック隊列走行が実用化されれば、運転手不足への対策や、夜間の道路輸送拡大による日中の渋滞緩和など、物流業界における課題解決につながるとともに、港湾間の貨物輸送の効率化により、海運ハブとしてのシンガポールの競争力向上にも寄与する。
フューズ1は、2017年1月から12月までを期間とし、日本のテストコースにおいて、シンガポールの環境に合わせたトラック隊列走行システムの設計・開発と、デモンストレーションを実施。フェーズ1終了後に、運輸省とPSAが、豊田通商またはもうひとつの受託会社であるスカニア社のうち、1社を選定する予定。
フューズ2は、2018年5月から2019年12がを期間とし、フェーズ1で選定された1社により、二つの港を結ぶ公道の試験ルートで、各種実証実験を実施する。
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