ヤマトHDの東南アジア地域統括会社ヤマトアジアは2月28日、BA SAU NAM TRADING LOGISTICS J.S.C(365 Express)と、ベトナム国内で保冷小口配送サービスを提供する合弁会社を設立すると発表した。
合弁会社はヤマトアジアが51%、365Expressが49%出資をして合弁会社を設立した。
365グループのベトナム国内での配送ノウハウと貿易物流機能に、ヤマトグループが日本で培った保冷配送のノウハウを融合させ、ベトナム国内での事業展開を進めていく。
事業内容は、ベトナム国内と日本からベトナム国内向けの生鮮品や日本食材等の保冷小口配送事業を展開する。
ヤマトグループは2010年にシンガポール、2011年にはマレーシア、2017年1月にはタイで宅急便事業を開始するなど、アセアン各国での小口配送ネットワークの拡充を進めてきた。
同時にアセアン経済共同体(AEC)の発足によって今後益々の増加が見込まれる国境を跨いだクロスボーダー物流に対しても、マレーシアに本拠地を置くクロスボーダー陸上幹線輸送会社OTLグループを買収するなど積極的に事業を拡大している。
ベトナム国内ではヤマトロジスティクスベトナムを2015年に設立し、主にロジスティクス事業やフォワーディング事業、海外引越事業を展開している。
■合弁会社概要
会社名:Yamato 365 Express
設立:2017年8月(予定)
事業開始:2017年9月(予定)
資本金:20 billion VND(1億円)
株主:ヤマトアジア51%(10.2 billion VND/5100万円)、BA SAU NAM TRADING LOGISTICS J.S.C49%(9.8 billion VND/4900万円)
事業内容:ベトナム国内の保冷小口配送事業他