LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





東京流通センター/物流ビルB棟竣工、約7割が入居決定

2017年06月30日/物流施設

東京流通センターは6月30日、構内再開発第一弾の「物流ビルB棟建替計画」が竣工した。

<物流ビルB棟北側全景>
20170630trc1 500x370 - 東京流通センター/物流ビルB棟竣工、約7割が入居決定

<位置図>
20170630trc2 500x367 - 東京流通センター/物流ビルB棟竣工、約7割が入居決定

物流ビルB棟は、地上6階建て、延床面積約17万1300m2の次世代・都市型物流施設。

東京都心から 10km余りに位置し、首都圏広域への配送に優れる他、日本の主要玄関口のひとつである羽田空港からは直線距離でわずか約2.6km、また、大井ふ頭も近いため、全国配送や国際物流にも優れた、物流に最適な立地にある。

<中央車路は幅14メートル>
20170630trc3 500x334 - 東京流通センター/物流ビルB棟竣工、約7割が入居決定

<Wランプウェイの下り>
20170630trc4 500x334 - 東京流通センター/物流ビルB棟竣工、約7割が入居決定

<総計3kmにおよぶ歩行者専用の外廊下>
20170630trc5 500x334 - 東京流通センター/物流ビルB棟竣工、約7割が入居決定

大きな特徴は、歩車分離構造で、総計3kmにおよぶ歩行者専用の外廊下(歩廊)を設置することで、全区画への歩行者と車両のアクセスを完全に分離し、物流施設では画期的な歩行者の安全性の確保と物流業務の効率性を両立した。

<フレキシブルな賃貸面積、基本区画は430坪>
20170630trc6 500x334 - 東京流通センター/物流ビルB棟竣工、約7割が入居決定

フレキシブルな賃貸面積も大きな特徴で、基本区画は430坪だが、1フロアで最小160坪~最大6720坪まで組合せが可能だ。

将来的な面積拡張にも対応できることから、大型マルチテナント型物流施設では希少な最小160坪からのスモールスタートや都内湾岸部最大級の1フロア6720坪で大規模な物流オペレーションを構築するなど、使い方に合わせた面積を提示できる。

歩廊の上に設備バルコニーを設けることにより、賃貸借室から近い場所への室外機設置が可能となり、テナントによる空調機設置工事が容易な仕様。

<10m×11m の柱スパン>
20170630trc7 500x334 - 東京流通センター/物流ビルB棟竣工、約7割が入居決定

大規模な空間や十分な電気容量を確保している。10m×11m の柱スパンと、梁下有効高5.5mが実現する大空間は、自由度の高いレイアウトを可能とする。

6階は防火区画が通常の2倍である3000m2毎であり、更に自由度の高いレイアウトが可能だ。十分な電気容量を確保したことで、空調設備、冷凍・冷蔵庫、マテハン機器等の造作工事がしやすい環境を整えている。

防災対策の一環として免震構造を採用し、万が一の震災時であっても、荷物の転倒や、震災後の建物補修を最小限にすることでサプライチェーンをストップさせない等、施設内で働く方々への安全・安心を提供することで、テナントのBCP対策へ貢献する。

さらに、施工会社である大林組が2010年に開発した、低炭素型コンクリート「クリーンクリート」(2015年に文部科学大臣表彰を受賞)を免震装置下のマットスラブ(耐圧盤)に採用。

クリーンクリートはセメントの大部分を、高炉スラブ微粉末などの産業廃棄物に置換することでCO2排出量を大幅に低減することが可能となり、このプロジェクトでは一般のコンクリートに比べ CO2排出量を約80%削減することができた。

<休憩スペース>
20170630trc8 500x334 - 東京流通センター/物流ビルB棟竣工、約7割が入居決定

<喫煙室>
20170630trc9 500x316 - 東京流通センター/物流ビルB棟竣工、約7割が入居決定

<1Fの案内板は電子タッチ式>
20170630trc10 - 東京流通センター/物流ビルB棟竣工、約7割が入居決定

TRCの子会社が運営する飲食店舗「TRCクラブ アーコレード」が7月下旬にオープン。

ダイニングルームでの商談や会食、会議室でのランチミーティングの他、メインフロアを利用した大人数でのパーティーにも対応可能。

南北2箇所にテーマやデザインの異なる休憩スペースを設け、在館者のリフレッシュ空間の充実を図った。

なお、物流ビルB棟は、日本政策投資銀行が環境・社会への配慮が優れた不動産を認証する「DBJ Green Building 認証」において、最高評価である5つ星「国内トップクラスの卓越した環境・社会への配慮がなされたビル」の認証を取得した。

<東京流通センターの小野真路社長>
20170630trc11 500x334 - 東京流通センター/物流ビルB棟竣工、約7割が入居決定

東京流通センターの小野真路社長は「東京流通センターが創立50周年を迎える記念すべき年に物流ビルB棟が竣工した。都市型倉庫として、最新鋭の設備と従業員のためのアメニティ施設、そして通勤にも便利な施設として開発した。既に6割強のテナント入居契約を頂いており、間もなく7割になる。大田市場が近いことから、食品関連、物流企業、アパレル、建設機器、EC関連など多様な業種となっている。三菱地所との関係では、すでにB棟開発の初期から、三菱地所のノウハウや三菱地所設計による設計監理監修を行っている。今後も、協力して開発を進めていく予定だ」と話した。

<関係者によるテープカット>
20170630trc12 500x334 - 東京流通センター/物流ビルB棟竣工、約7割が入居決定

<関係者による鏡割り>
20170630trc13 500x334 - 東京流通センター/物流ビルB棟竣工、約7割が入居決定

■東京流通センター「物流ビルB棟」の概要
所在地:東京都大田区平和島6-1-1
竣工:2017年6月30日
構造:SRC-S造 免震構造(ランプウェイ含む)
階層:6階建
延床面積:約17万1300m2
賃貸面積:約13万500m2
大型車両対応ランプウェイ:2 基(1~6 階)
賃貸借区画:160坪~フロア最大6,720坪(基本区画430坪)
床荷重:1.5t/m2
有効天井高:梁下5.5m
柱スパン:10m×11m
倉庫床レベル:全賃貸借室高床式 1.0m プラットホーム
電気容量:100V 電源:約 28kVA/区画、200V 電源:約 63kVA/区画(増設可能)
全館24時間365日使用可能
ドックレベラー設置対応箇所1箇所/区画

関連記事

物流施設に関する最新ニュース

最新ニュース