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UDトラックス/中南米4か国で「クエスター」と「クローナー」を投入

2018年01月17日/国際

UDトラックスは1月16日、2017年10月から12月にかけて、エクアドル、ボリビア、ニカラグア、トリニダード・トバゴの4か国で新興国向け大型トラック「クエスター」と新中型トラック「クローナー」を販売開始したと発表した。

<ボリビア・サンタクルス市にある二ボル社のトラックセンター>
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<エクアドル・グアヤキル市にあるオートメカノ社のグアヤキル拠点>
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<ニカラグア・マナグア市のマキポス社>
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UDトラックスは中南米市場に参入して約50年。高地や未舗装の道路など厳しい環境でも耐えうる車両で、現地の顧客から高い信頼を得てきた。

UDトラックスの大型トラックは、道路やインフラなどの公共事業が活発な中南米市場で、資材運搬用としてダンプやミキサー分野で高いシェアを獲得してきた。

リベットレスフレームや高い耐久性を誇るハブリダクションを新たに採用した「クエスター」で、経済的で架装性能の高いトラックを求める現地のニーズに応えていくとしている。

また、ボリビア、エクアドル、トリニダード・トバゴなどでは主要産業である天然資源や石油などの中長距離輸送や都市間輸送のニーズに応えるため、UDトラックスはトラクターである「GKE」を新たにラインナップに追加した。

「クエスター」の頑強性や欧州規格の大型キャビンは、天然資源や石油採掘現場の未舗装道路から港までの厳しい環境での輸送などに適している。

中型セグメントでは、大型同様、主に建設現場での需要がある。従来モデルからあるGVW(車両総重量)11トン、17トンに加え、「クローナー」では新たに13トンの「LKE」、同じく15トンの「PKE」を追加、またエンジンや出力のオプションを増やすことで選択肢を大幅に拡充した。

建設現場に加え、これまでUDトラックスが参入していなかった市内配送セグメントでも販売拡大を狙う。

「クエスター」と「クローナー」の投入前には標高の高い場所での稼働を考慮し、ペルーの標高5000メートルの地で耐久走行を実施するなど、顧客の稼動に適した車両の開発に尽力。全車型において、投入国にあわせ右・左ハンドル双方を準備した。

4か国で各々開催した発表会には総計約700名の顧客、現地パートナー、報道関係者および日本大使が参加した。

なお、ボリビアでは発表会と同時にサンタクルス市の二ボル社(NIBOL Ltda.)の施設内で、トレーニングセンターの開所式を行った。

同センターは、海外ディストリビューター内に設置した初の正規トレーニングセンターとなる。2018年からはドライバー向けトレーニングの開催、さらに近隣諸国のトレーニング・ハブとしての役割も担う予定だ。

中南米へのUDトラックスの総販売台数(工場出荷ベース)は2015年で260台、2016年は386台と順調に増加している。今回の4か国を皮切りに中南米の他の市場でも、「クエスター」と「クローナー」を順次投入していく予定としている。

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