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ヤマト運輸/最新物流機器を装備、ラストワンマイルを担う流山ベース稼働

2018年11月12日/物流施設

ヤマト運輸は11月12日、首都圏の新たな物流拠点として開設した「流山ベース」の内部を公開した。

<流山ベースが入居するDPL流山I>
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<庫内>
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<着車バース>
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流山ベースは、4月に新設した流山主管支店の物流ターミナルとして、大和ハウス工業のマルチテナント型物流施設「DPL流山I」の1階3万2000m2を賃借し、10月に開設した。11月20日から稼働を開始し、千葉・茨城・埼玉の一部地域を対象に、荷物の仕分け・出荷を行うほか、関東地域と東北・北海道を結ぶ中継拠点としても機能する。

<クロスベルトソータ(左)とスライドソータ(右)>
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庫内には「クロスベルトソータ」や大型の荷物に対応した「スライドソータ」などの自動仕分け機を導入し、1時間あたり3万個の高効率な処理を可能にした。

<前詰搬送機>
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また、着車バースには荷物を載せた600kgのカゴ車をソータまで自動搬送する前詰搬送機を導入し、作業員の負担を軽減した。

<クール室>
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クール宅急便を仕分するクール室は、冷蔵タイプが0~10℃、冷凍タイプがマイナス15℃以下の温度帯に対応。クール室にもクロスベルトソータを導入して、1時間あたり1万8000個の処理能力を持たせている。

<集中管理室>
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<フラッパーゲート>
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センター内部に設けられた集中管理室は、176か所に設置したカメラで施設内の各所を映し出し、必要に応じて人員をコントロールする役割を担う。また、入退場口に設置したフラッパーゲートと合わせてセキュリティを強化する効果も備えている。

<食堂>
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<コンビニエンスストア>
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<保育所>
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<庫内作業には欠かせない軍手の自動販売機>
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流山ベースには稼働開始時点で140名が勤務し、稼働率の引き上げに合わせて最大1700名規模まで増員する予定。施設内にはキッチン付きの食堂やコンビニエンスストア、保育所などの福利施設を設け、就業環境の向上を図っている。

<流山主管支店の糸賀支店長>
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ヤマト運輸流山主管支店の糸賀 司支店長は「流山ベースは東京外環自動車道や常磐自動車道に近く、交通利便性の高い立地。周辺地域ではECの拡大などによって宅急便の需要が高まっており、この地域でのサービス品質向上と業務効率化を図るために拠点の設置を決めた」とコメント。

<流山ベースの飯田ベース長>
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ヤマト運輸流山主管支店流山ベースの飯田 幸夫ベース長は、「流山ベースの開設は構想から6~7年かけて実現した。流山周辺は首都圏の物流空白地帯で、従来は千葉県船橋市のセンターが管轄していたが、昨今の急激な人口増加に対応するため、ヤマト運輸70番目のターミナルとして新設が決まった。流山ベースが稼働することで、周辺地域の物流品質向上に加え、首都圏全体のラストワンマイル向上にも効果が期待できる」と語った。

■流山ベースの概要
所在地:千葉県流山市西深井1514-1(DPL流山I 1階)
敷地面積:6万6580.69m2(共用部含む)
フロア面積:3万2507.79m2
稼働開始日:11月20日
仕分け担当エリア:千葉県(我孫子市・柏市・流山市・野田市・松戸市)、茨城県(古河市・常総市・つくばみらい市・取手市・坂東市・守谷市・五霞町・境町)、 埼玉県(草加市・三郷市・八潮市・吉川市)

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