フィジカルインターネットセンター(JPIC)は2月9日、東京都内でフィジカルインターネット社会実装への現在地を示す上で指標となる「成熟度モデル(PIMM)」を発表した。
同モデルは産学官連携により策定。フィジカルインターネット(PI)プロセスの発展段階を5段階の成熟レベルでモデル化したもの。
実装を進めるため業界・企業ごとの課題を解決し、PIが普及・拡大していくための取り組みを客観的・数値的に評価するための、世界初の指標となる。
JPICはデジタル技術を活用して開かれた物流エコシステムを構築するための「協働」を目指し、2022年6月に発足。現在89社の会員が在籍し、産官学のハブとなってPI実現を支援している。
開会にあたり、JPICの森隆行 理事長があいさつ。物流の未来を大きく変える一歩として、PIMMの完成を報告するとともに、「政府が示した2024年のPI実装へのロードマップが地図とするならPIMMは、進むべき新たな羅針盤となり得る。PIMMを活用することで構想から実行の段階へ移ると確信している」と述べた。
PIMMの概要についてはJPICの奥住智洋 事務局長が説明。成熟度モデルは「企業における物流プロセスが、ロードマップでのあるべき姿に対し、どこまで到達できているかをレベルで定量評価するもの」とし、評価軸としてPIの構成要素を整理し、それぞれをレベル評価したことで、「自社・業界での取り組みの現在地が明確になり、次のステップが描けるようになる」と意義を語った。
自社や企業間の取り組みの成熟度を測定するには、今後公開される「自己診断シート」に自己採点で点数を記入。審査員が成熟レベルをスコア化し、評価に基づき認定書の発行や、さらなるレベルアップのためのフォローアップやアドバイスを行う。いわゆる表彰制度とは違い、自社や企業間の取り組みの強みや弱みを把握することで、PI実現を加速できることが「PIMM認証」取得のメリットだという。
<左から3番目が国土交通省 高田課長、4番目が経済産業省 浅井審議官>

PIMM完成へ、関係省庁からも期待の声が寄せられている。経済産業省 商務・サービスグループの浅井俊隆 審議官は「PIの進展には共通の考え方や評価軸を持ち、企業・業界をまたいだ取り組みが必要となる。PIMMは次の一歩を考える実践的なものとしたことに意義がある」と評価。
国土交通省 物流・自動車局の高田龍 物流政策課長は「物流革新へ次期物流施策大綱の検討を行っているが、このなかでもデジタルやPIを通じた取り組みは重要であり、PIMMにより考え方が浸透し、実装に結び付くことを期待している」と語った。
JPIC/「フィジカルインターネットシンポジウム2026」2月26日に開催

