日本郵船は3月19日、シンガポールに本拠を置く完全子会社のNYK Bulkship (Asia)が、フィンランドに本拠を置くエネルギー企業Neste Oyjの子会社であるNeste Shipping Oyと、リニューアブル燃料のCOA(数量輸送契約)を締結したと発表した。
NYK Bulkship (Asia)では、2020年12月にNeste Oyjのリニューアブル燃料のスポット輸送契約を初めて成約し、2021年2月に輸送を完了している。
今回輸送を担うリニューアブル燃料は「Neste Renewable Diesel(NRD)」と呼ばれる製品で、廃食油や植物油、動物油等を原料に石油製品に混ぜることなく精製され、最大90%の温室効果ガス(GHG)削減効果がある環境配慮型の燃料。
NYK Bulkship (Asia)はMR型プロダクト・ケミカルタンカーを用いて、Neste Oyjがシンガポールのプラントで製造したNRDを北米へと輸送する。
リニューアブル燃料は、世界的なGHG排出量削減の流れを受けて需要が高まっており、航空機用燃料としての利用も今後需要が拡大すると言われている。
NYK Bulkship (Asia)では、日本郵船グループのESG経営戦略に則り、リニューアブル燃料の輸送に今後も積極的に取り組んでいくとしている。