SGホールディングスは6月8日、経済産業省と東京証券取引所が主催する「DX銘柄2021」に選定されたと発表した。
同社グループでは、SGシステムが主導し「レガシーシステムの撤廃、開発・保守の内製化」と「ワンストップに蓄積されたデータを活用・分析した経営のデータドリブン化」に取り組んできたほか、現在は「IoT・AI・ロボティクス等の先端技術を活用した業務改革・サービス強化」などのDXに向けた取り組みを推進しており、これらが評価されDX銘柄選定につながった。
抜本的な業務改革とサービス強化に向けた具体的な取り組みとしては、「伝票情報デジタル化によるルート最適化」や「TMS(Transportation Management System)の強化」等を推進中。
「伝票情報デジタル化によるルート最適化」では、AI-OCRを活用して手書きの配送伝票から情報を読み込み、この情報を活用してAIで配送ルートを最適化することで、業務の効率化を図っている。
また、「TMSの強化」では全国各地の佐川急便や協力会社のネットワークを活用したTMSビジネスを拡大するため、TMSプラットフォームを構築。宅配便では運べない大型・特殊貨物の輸送やJIT(Just In Time)納品、共同配送、小口チャーターサービスなど、荷主固有の物流に対応している。
DX銘柄は、東京証券取引所の上場企業から企業価値の向上につながるDXを推進し、活用実績が表れている企業を選定して紹介するもの。単に優れた情報システムの導入、データの利活用をするにとどまらず、デジタル技術を利用したビジネスモデルを展開し、経営変革にもチャレンジし続けている企業を選定の対象としており、2021年度はSGホールディングスを含む28社が選定されている。