SPACECOOLは9月4日、日新が提供するリチウムイオン電池の静脈物流ソリューション「LiBerthリバース」に、放射冷却素材「SPACECOOL」が採用されたと発表した。
<SPACECOOLを施工したLiBコンテナ(左:20ftコンテナ、右:40ftコンテナ)>
リチウムイオン電池の特徴や状態に応じた安全かつ効率的な物流機能が必要と考え、使用済みリチウムイオン電池も安全に輸送・保管できるよう、静脈物流ソリューション「LiBerthリバース」を日新が開発したもの。
放射冷却素材「SPACECOOL」は、直射日光下において宇宙に熱を逃がすことで、ゼロエネルギーで外気温より温度低下させることができる新素材。このほど、リバースが提供するコンテナ型のリチウムイオン電池専用容器「LiBコンテナ」(20ft、40ftの2種類)の遮熱対策としてこの素材が採用された。
また、LiBコンテナ(20ft)の表面にこの素材を施工した実証試験では、このコンテナの持つ厚い断熱構造と合わせても、夏場でも内部温度を目標温度である35℃以下に保てることが確認できた。このことから、この素材をコンテナに施工することで、リチウムイオン電池の輸送・保管のリスクを大きく軽減することが期待される。