JILS(日本ロジスティクスシステム協会)とJIMH(日本物流システム機器協会)は、2014年度の物流システム機器生産出荷統計を発表した。
物流システム機器の総売上金額は、前年対比8.0%減の3479億1200万円となった。売上件数は2013年度の12万5430件から11万2291件へと減少した。
2014年度はデフレ脱却により景気回復が進み、一部の企業の業績が好転した一方、消費税増税前のかけこみ需要の揺り戻しや、労働力不足による着工の遅れなどがあり、設備投資が停滞したものとみられる。
売上金額を領域別にみると、海外向けは3.6%減少し、クリーンルーム向けも10.3%の減少となった。業種別にみると、「電機・精密機器」に対する売上の比率が、依然として高水準となっている。
なお、2013年度調査から業種分類を変更しており、従来「小売業」の内数であった「通信販売」を新たに業種分類として独立させ、調査している。
2014年度の通信販売への売上金額は75億500万円となり、総売上高金額の約2%を占める。