カゴメは3月18日、F-LINEと連携し推進してきた海上輸送へのモーダルシフトへの取り組みが評価され、国土交通省海事局による令和7年度「エコシップ・モーダルシフト事業 優良事業者」に選定され、「海事局長表彰」を受賞した。
<表彰式にて、左からカゴメ SCM本部 物流企画部 鈴木隆之 課長 、国土交通省 河野順 事局次長順>

国土交通省は、荷主と物流事業が一体となって、環境負荷削減へ積極的な取り組みを行う企業に「エコシップマーク」の使用を認定している。その中でも特に貢献度の高い企業を「優良事業者」として表彰しており、令和7年度は24件・46社が選出された。今回の受賞では、カゴメの那須工場からの輸送改革が評価対象となった。
両社は協力し、栃木県の那須工場で生産された野菜飲料の西日本向け輸送について、従来の長距離トラック中心の東日本から西日本への幹線輸送を、千葉港を経由した海上輸送へと段階的に転換。RO—RO船を活用することで、輸送時の環境負荷を大幅に削減するとともに、安定した供給体制の構築を実現した。
この取り組みは、CO2排出削減など環境面に加え「2024年問題」への対応や輸送の安定性向上といった、物流業界が直面する課題にも応えるものであり、社会的要請に合致した点が評価された。
カゴメは物流における環境負荷の低減やドライバー不足の解決を重要な経営テーマと位置づけ、輸送手段の複線化を推進してきた。鉄道や海上輸送を組み合わせることで、より効率的で持続可能な物流体制の構築を目指している。
具体的には、北関東の工場からアクセスの良い千葉港を起点に、関西・九州・北海道といった500km以上の長距離輸送にRO—RO船を活用。野菜飲料や業務用商品を対象に、環境負荷の低減と物流効率の向上を同時に進めている。
さらに業界横断の取り組みも積極的に進めている。食品メーカー5社で設立したF-LINEにも参画し、合同で協議体を設置し、共同配送や幹線輸送ルートの再構築、伝票の電子化などを推進、食品物流全体の最適化を図っている。
現場レベルでも改善を重ねており、ドライバーへのアンケート実施や作業工程の見直しを通じて、トラックの待機時間や拘束時間の削減にも取り組む。「選ばれる荷主」へ、こうした地道な改善の積み重ねが、持続可能な物流の実現を支えている。
カゴメは今後も、環境負荷の低減と安定供給の両立を目指し、物流改革を加速させていく方針だ。
F-LINE/調味料などの幹線輸送でT2の自動運転トラック商用運行に参画