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エイ・アイサービス/センターシミュレーションシステム「RaLCシリーズ」300本出荷

2001年07月19日/未分類

エイ・アイサービス(株)(東京都中野区本町、溝口 豪社長)の物流センターシミュレーションシステム「RaLCシリーズ」が、延べ300本を出荷した。
RaLCシリーズは、物流センター内のマテハン機器、作業人員を3Dによる立体画像で、シミュレーションを行うツールで、国内製品として、昨年春に開発され、昨年秋の国際物流展で本格的な販売を始めていた。
従来のシステムはほとんどが米国製で、価格も高く、作業員などを画像化していないものがほとんどだったが、RaLCシリーズは物流センターの実際の状況をレイアウト、機器の動作、人材の配置を立体でパソコンで見れる。
物流センター全体の作業効率などを具体的検討する実験ツールとして、エンジニアリング、マテハンメーカーなどを中心に急速に浸透していた。現在でも40社もの打診を受けており、最終ユーザーである物流部門、物流企業、3PL企業も導入を始めてきている。
溝口社長は「マテハン機器などの管理システムに長年携わってきて、物流センター建設で一番求められているのが、実験してみる場が必要なことだった。実際に施設を作るのはコストがかかるが、コンピュータ上の仮想画面で、実際に行われる動きを再現して、実験するツールとして、低価格で提供したのが、市場にあっていたようだ。今後、SCMを基盤とした実験場へ、拡大していきたい」と豊富を語っている。
システム内容は、物流センターの基本的デバイス(コンベヤ、自動倉庫、搬送台車、パレタイズロボット、人間作業員、フォークリフトなど)は、全て画面上のツールバーにボタン登録されている。
選択したデバイスを画面上の任意の位置に配置していくだけで、すぐに3次元の物流センターモデルが動く。各デバイスごとに必要な条件(サイズ、スピードなど)はプロパティで設定・変更できる為、複雑なロジックの記述や、設定は必要がない。
さらに、画面上のデバイスが、まとめて選択・コピーできるため、パターン化されたラインが並んでいるような場合、1パターンだけ作成し、それをそっくり選択・コピーすれば、大規模な物流センターでも、簡単にスケールアップできる。
難しいプログラミングの経験がなくともモデル構築できるため、専任の技術者を必要としない。現場の営業担当者が客先で対話しながらレイアウトを構築するという使い方ができる。
オプション機能である「ジョブ・マネージャー機能」は、センターの人手作業に関する独創的な機能で、作業者ごとに、ピッキング作業、フォークリフト搬送作業、パレタイズ作業等の作業を個別に設定するのではなく、複数の作業者による複数作業の分担や掛持ち、作業応援等の制御ができる。これにより、現実の人手作業により近いシミュレーションを行うことが可能となっている。
また、作業者は自動で動作パス(経路)を探索し設定するで、棚のレイアウト変更の際など、いちいち動作パスを引き直す必要がなく、ロケーションの検証も簡単かつ的確に行える。
機器メーカー固有の各種搬送装置のカスタマイズ・オーダーも受託しており、メーカー固有の物流搬送装置を「RaLC」の3次元仮想世界にデバイスとして組込むことがでる。
これにより機器メーカーは、新製品のプレゼンテーションの際に、ユーザーの現行ラインに組込んだ場合の動きやメリットをビジュアルに提案でき、ユーザーは新機器装置導入に際して、十分にシミュレーションし・検討することで、過剰な投資を押さえ、適正な仕様の機種を選択できる。
RaLCシリーズの「RaLC-Emu」では実際の物流センターシステムとの接続が可能になっている。
システム開発時には実設備を使用せず接続試験環境を構築、システムの検証ツールとして、また運用検証ツールとして活用できる。実設備を使用せずとも十分に事前検証できるため、高精度なシステムを短期間に開発でき、トータルエンジニアリングコストの削減ができる。
また、エミュレータ-に実際の端末を接続することで、オペレーター教育に活用できるとともに、システムの運用変更、設備の増改築などの際にも、営業運転を停止せずシステムの入換えが可能だ。

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