ＮＴＴデータ、マイクロソフト、コンパックコンピュータ／次世代BtoB電子商取引向け事業の新会社設立

（株）ＮＴＴデータ(、マイクロソフト（株）、コンパックコンピュータ（株）の3社は、共同出資により、次世代BtoB電子商取引向けビジネス・ソリューションを提供する新会社「（株）ビジネス・インフィニティ」を設立した。
事業内容
新会社は、次世代BtoB電子商取引向けビジネス・ソリューションとして、企業がBtoB調達サイトやマーケットプレイスといった電子商取引システム構築時に必要なサービスや機能を組み込んだ「ビジネス・コンポーネント」を提供。
「ビジネス・コンポーネント」は単なる電子商取引システムを構築するソフトウエア製品ではなく、インターネットビジネスを始める際に「すぐに使える」機能やサービスそのものを指す概念です。
例えば「決済ビジネス・コンポーネント」では簡単な設定だけで金融機関につながり、決済サービスを受けることができ、また「物流ビジネス・コンポーネント」を使えば、物流業者と接続して各種の物流機能を即時利用可能になる。企業は自らのビジネスに必要な機能を自由に選択して「すぐに」利用することができる。
従来、大規模なBtoBマーケットプレイスや調達サイトの構築には数億円単位の費用が発生し、国内電子商取引市場普及のマイナス要因でしたが、「ビジネス・コンポーネント」を利用することにより、低コスト、短期間で構築が可能となる。
近年、BtoB電子商取引システムを構築する企業は、各種ソフトウエア製品等を利用し、生産性の向上や開発期間の短縮等を図っている。しかし、実際のビジネスに必要な与信、決済、物流といったビジネス・プロセスについては、企業が個別に金融機関や物流業者等と調整し、個別にシステムを開発する必要があった。
日本国内におけるBtoB電子商取引市場はまだ草創期にあり、各業界ともインターネットビジネスを始める際には、スモールスタートから入るプロジェクトが多いのが実状で、スモールスタートのビジネスにおいては、低コストで短期間のシステム構築が要求されている。
新会社では、ＮＴＴデータの大規模SI、決済システム等の開発実績やITパートナー戦略から得た技術・業務ノウハウを基に、様々なビジネス・コンポーネント等の企画・設計を行う。
各ビジネス・コンポーネントは、マイクロソフトのCommerce Server 2000やBizTalkTMServer 2000等から構成される電子商取引向け戦略ソフトウエア製品群「.NET Enterprise Servers」をベースに開発され、マルチプライスカタログ、オークション／逆オークション、顧客管理、決済、物流といった各種機能を包含した、統合ビジネスプラットフォーム「Commerce BrainsTM（コマース・ブレインズ）」としてBtoBマーケットプレイスや調達サイトを構築予定の企業および構築支援業者へ販売する。
新会社はコンパックの業界標準高性能IAサーバ「ProLiantTM（プロライアント）」にビジネス・コンポーネントを組み込み、簡単な設定を行えばBtoB電子商取引サイトが構築できるソリューション・パッケージ「Commerce Brains Server」の開発と販売を行う。
コンパックでは、上記の技術支援に加えて、自社の営業部隊を通して新会社の営業活動に対する販売支援を行うと同時にSCMやERP、CRMなどのソリューションも提供し共同マーケティング活動を行う。
新会社では、BtoB電子商取引構築支援サービス市場を2005年で約2兆2千億円と試算しており、営業開始2年後に売上約30億円を目指す。また、Webサービスの提供、BtoBサイト間連携機能といった先進的なビジネス・ソリューションの提供を行っていく。
【新会社の概要】
1．社名株式会社ビジネス・インフィニティ
URL：http://www.b-infinity.com
2．設立平成13年8月1日
3．営業開始平成13年8月1日
4．所在地東京都渋谷区代々木4-32-3 トーシンイマスビル
5．代表者代表取締役社長永島基恭
（ＮＴＴデータ　ビジネス企画開発本部　部長）
6．主な事業内容・各種ビジネス・コンポーネントの開発と、Webサービスでの提供
・統合ビジネスプラットフォーム「Commerce Brains」の開発・販売
・上記の組み合わせアレンジとカスタマイズ
7．資本金 4億円
8．出資比率
ＮＴＴデータ70％（2.8億円）
マイクロソフト15％（0.6億円）
コンパックコンピュータ15％（0.6億円）
9．社員数約10名（営業開始時）
10.売上目標約30億円(営業開始2年後)