サトー／アパレル業界の効率化推進のため、インターネット活用小売店別値札フォーマット無料配信サービス開始

（株）サトーは、 全国小売店別の値札やタグのフォーマットデータを、自社ホームページから無料で配信するサービスを今春から開始している。
このサービスにより、標準値札であっても、 各小売店独自の製品情報やデザインを必要とする値札やタグに、納入会社が迅速に対応でき、流通加工の精度の向上と流通コストの低減、効率化が促進される。
このサービスは小売店の協力により実現し、 開始時点では小田急百貨店、京王百貨店、以下8社、合計90フォーマットを登録している。
今後は、逐次協力会社を増加していく。サービス対象は、協力小売店の納入会社でサトーのユーザーです。 データ保護のため、ダウンロードに際してはパスワードとＩＤナンバーが必要。
＜参考／動向・詳細編＞
消費者の買い控えや買い渋りなど、アパレル業界を取り巻く環境は依然と厳しい中、高度情報処理技術で、売れ筋の実数把握や、商品展開の効率化が求められている。
他の業界に先んじてQRを推進してきたアパレル業界。値札による色、柄、サイズなどの細かな情報管理の重要性を認識した上で、効率化とコスト削減を考え、値札・タグの定形サイズ化、台紙の白無地化を推進している。
しかし、実際には小売店ごとのマーチャンダイジング戦略により、印字する情報の内容は各社ごとに異なり、さらにセールや催事でも変化している。
各小売店の定めたフォーマットデザインの値札・タグをあらかじめ商品に付けて納品するのは、メーカーや流通加工の各社。 このサービスは、納入業者をサポートすると同時に小売各社から納入業者へのフォーマット情報の伝達を迅速に行うなど、流通加工の精度の向上と作業の効率化・コストダウンを支援するのが目的。
従来、新規納入業者は、定められたフォーマットデザインを自社開発するか、有償で提供を受けるかのどちらか。 このサービスは、フォーマットデータを無償で供給し、またセールや催事などデータメンテナンスへの機敏な対応もインターネットからのダウンロードで容易に行なうことができる。
ダウンロードデータは同社のフォーマットデザイン発行ソフトであるMuluti　LABELIST　Proで編集し、同社プリンタから発行することが可能。