(社)日本フードサービス協会は、外食店舗から出た調理くずや食べ残しの生ごみをコンポストプラントに集め、農産物の堆肥として利用していく生ごみリサイクルのモデル事業を3月からスタートする。
今回のモデル事業は、茨城県下妻市周辺の生産農家で組織される農事組合法人「百姓倶楽部」と連携して行うもので、百姓倶楽部が下妻市の工業団地の一角に建設を進めていた堆肥センター(コンポストプラント)に、周辺のファミリーレストランやファーストフードなどの外食店舗から排出された生ごみを収集・搬入してコンポスト(堆肥)をつくり、生産農家がこれを土づくりに使い、そこでできた農産物を外食企業側が食材として購入するというもの。
この事業に参加する外食企業は、地元に店舗をもつジョナサン、すかいらーく、西洋フードシステムズ、吉野家ディー・アンド・シー、ロイヤル等、当面10社を予定しており、茨城県の南西部を中心とした約80の店舗から日に1.6トンの生ごみを収集運搬業者が回収する。
将来的には千葉県や東京都の一部店舗まで対象を拡げていく予定。
コンポスト装置は密閉型の高速発酵槽タイプで、生ごみを約48時間高速発酵した後、熟成槽に移し2ヶ月間かけて熟成させ堆肥にするもので、臭気の発生を最小限に抑える設計になっている。
生ごみ等廃棄物の処理能力は日量10トン。コンポストの原料は外食店舗や地元スーパーの生ごみの他、食品工場から出る食品廃棄物やもみ殻、家畜の糞尿なども含まれる。コンポストプラントの運営は百姓倶楽部が担当する。
今後、優良な処理業者のネットワークを構築し、地元の農事法人や第3セクターなどと連携をとり、地域ごとに外食の生ゴミリサイクル事業を推進していく予定。
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日本フードサービス協会/外食産業の生ごみリサイクル事業スタート
2002年02月07日/未分類
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