住友商事(株)の物流子会社であるスミトランス・ジャパン(株)は、急増する中国の物流ニーズに対応するため、上海、北京、天津の主要3拠点に事務所を開設し(派遣員数:上海2名、北京1名、天津4名)、既設の香港法人(スミトランス香港)と合わせた4拠点を軸とする中国国内及び輸出入貨物の複合一貫輸送サービス体制を構築した。
上海の駐在員事務所は、華東/華南地区から日本、北米向けの輸出貨物(衣料品、玩具、靴、自動車部品、等)の急増に対応し、輸入者(バイヤー)に代わり貨物の納期、ステータス等の管理情報を統括する情報処理センター機能を持つ拠点として設立。
実物流面では住友商事の上海物流合弁で国際(海運)フォワーディング免許を有する上海華友国際貨運代理有限公司と連携し、日本及び北米バイヤーのニーズを取り込んでいく。
北京、天津事務所は、中国内物流で従来から提携関係にあり陸運・海運・航空全ての国内/国際フォワーディング免許を有する捷橋国際貨運代理有限公司(トランス・ブリッジ社)の支店として開設。
外資系企業の中国進出急増に対応し、工場移設関連設備機器の輸送及び据付等付帯業務を請け負う拠点としての役割を担う。当面は半導体製造設備など特殊輸送技術を要する貨物の取扱いからスタートし、順次、一般部材・製品も取り込んでいく。なお、スミトランスはトランス・ブリッジ社への出資も検討している。
背景
各国企業が雪崩を打って中国に生産拠点を移転する状況下、生産設備/原材料の中国への輸送及び製品の中国からの輸送ニーズは急増しており、また、日本や米国などの海外バイヤーからは中国仕入貨物の納期管理、ステータス管理など物流管理業務の代行ニーズが急速に高まっている。
例えば、スミトランスは精密機械輸送に用いる温度調節機能付きエアーサスペンション特殊トレーラー(4台)を中国・天津地区に持ち込み、現地の米国大手半導体メーカー向けに半導体製造設備の輸送から工場内据付までの一貫業務を手掛けるなど実績を積んでいるが、中国内で10台程度しか実在しない同トレーラーを活用した輸送ニーズは急増している。
スミトランスは、これらニーズに対応可能な物流体制を早急に整備する必要があると判断し、今回の新拠点開設に至ったもの。
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スミトランス・ジャパン/中国物流サービス体制を強化
2002年02月14日/未分類
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