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NEC/全社総資材費コストダウン2002年度20%削減目標

2002年02月25日/未分類

NECは、昨年4月から資材費を2年間で30%以上低減することを目標に、西垣社長主催の「全社資材戦略会議」(年4回開催)を設置し、カンパニーごとにプロジェクト体制を構築して各種施策を実施しているが「全社資材戦略会議」を開催し、総資材費コストダウン活動をさらに拡充し加速することを決定した。
昨年4月からの資材費低減具体策
「e-プロキュアメント」で、IT活用によるコストダウン。
「戦略購買」で、購入先評価による調達マップの見直し、SCM視点での改革、集約購買の拡大、海外調達の拡大等の施策。
「開発購買」で、エンジニアと協力した設計段階からの資材費低減活動。部品の標準化等もこれに含まれる。
加速内容
現下の厳しい経営環境を克服するため、対策の一層の加速化が必要との認識から、2002年度の全社資材コストダウン目標を20%以上に設定し、来年度予算に反映する。
施策強化内容
全社資材システム(ペガサス)のフル活用
NECが開発した全社資材システム"ペガサス"は、 2001年4月から導入を始め、この1年間で本社を始めグループ企業12社に一気に展開する。(このシステムは社内のイントラ系と社外のエクストラ系を全面WEB化した業界最先端のもので、他社への販売活動が開始する)
この結果、現在月350万件のトランザクションが社内的に電子化処理され、NECパートナーズサイト(NPS)を通して3,350社の取引先とリンクし、月20万件の購買手続きがオンラインで処理する。
ペガサス上での「競合見積もり」を一斉に全社に広げる。
また、入札結果がリアルタイムで公開される「リバースオークション」についても同社が開発したソフトにより3月から試行、4月から全社一斉に展開する。
VMI(ベンダー・マネージド・インベントリー)等JIT(ジャスト・イン・タイム)対応による棚卸し削減、部品データベースの全社情報共有化(標準化)、資材投入コントロール等へのペガサスの一斉活用も同時に進めてまいります。(この他、電子化による事務職員の削減(25%)、事務効率化、帳票書類の経費削減等の効果もある)
4月からは取引先とのポータルサイトを海外サプライヤーにまで拡大し(NPSをGNPSへ)、ワールドワイドでのNEC調達の一元的な運用を強化する。
取引先評価による調達マップの再編
取引先(昨年4月段階で6,500社、うち主要取引先1,000社)について、QCD等の評価指標を適用して評価し、2003年3月までに登録取引先数を30%削減する計画を一年前倒しを予定。新たな調達マップの下で、競争条件を確保しつつ取引先との新しい連携関係 (Win-Win関係)を構築していく。
コストダウン・プロモーター制の導入
今回の資材コストダウン活動を全従業員による活動とするため、全社に 「コストダウン・プロモーター」を設置。コストダウン・プロモーターは、資材部門に加え、各事業部のコストダウン責任者と開発購買を推進する開発購買リーダー複数名からなり、全社活動と事業部のコストダウン活動を結びつけることを使命とする。(社長主催のコストダウン・プロモーターによる全社資材改革推進大会の開催も検討中)
海外調達の拡大
当社では世界四極体制のIPO(海外調達拠点)を利用し、海外の調達ソースの開拓、活用をさらに強化する。特に、IPOアジアパシフィックを中心に中国マーケットにおける調達の拡大する。
ハードウェアの海外調達は、部品単体の調達から装置やユニットの調達へと、より付加価値を現地でつけた形態での調達を進める。このため、EMS(Electronics Manufacturing Service)の活用を推進する。ソフトウェアの分野も、海外、とくに中国、インドのサプライヤーを活用した開発を進める。

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