日商岩井／雪印食品の海外素材事業買収

日商岩井（株）は、雪印食品（株）より、同社の「海外素材事業」を買収する事で合意した。
日商岩井は、雪印食品とは同事業において３０年来の取引があり、本年２月、雪印食品より日商岩井に対し、事業の譲渡に関する協力要請があり、本格的な話し合いを進めてきた結果、基本合意の方向が固まった。
事業買収の理由
日商岩井は、２００２年４月よりスタートする「中期経営計画 2005」において、生活関連分野（食料・物資）を重点事業と定めており、今後、積極的に事業投資を展開していく予定。 今回の事業買収は、その第一歩と位置づけている。
雪印食品の海外素材事業は、安定した収益性・事業性が確保されており、また、日商岩井が同事業を継承する事により、既存の顧客やユーザーに対する供給責任を果たす点でも意義がある。
買収事業の内容
雪印食品の海外商品部が取り扱っている、レモンなどの柑橘類やリンゴなどから抽出される「ペクチン」等の「天然食品添加物」を中心とする、海外素材事業。同事業の年間売上高は約５０億円であり、３年後の売上げ目標は約６５億円を目指す。
事業買収方法
日商岩井の１００％子会社にて営業権および営業資産の譲渡を受け、同事業に携わる従業員（２５名）を雇用する。
新会社名：未定
買収価額：未定（約１０数億円の見込み）
スケジュール
２００２年３月末までに、基本合意書を締結、営業譲渡を完了し、4月1日より営業開始する。