LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

電子商取引推進協議会/「ECサイト事業者のビジネスモデル分析」報告書公表

2002年06月03日/未分類

電子商取引推進協議会は、「平成13年度のECサイト事業者のビジネスモデル分析」報告書を発表した。
電子商取引推進協議会ビジネスモデル・ワーキンググループでは、平成10年以来、「ECサイト事業者のビジネスモデル調査」を実施し、内外EC事業者の実態と成功モデルの把握に努めてきた。
平成13年度は、対象を消費者向け電子商取引(BtoC・EC)から企業間電子商取引(BtoB・EC)にまで拡大し、約5200サイト対象の無作為アンケートと内外EC事業者40社へのインタビュー他による情報収集を行い、その成功要因を分析した。
その結果、1.BtoCコマースの内外での定着、BtoBの初期立ち上げ傾向、2.BtoC/BtoBの類似性と相違点、3.CRM優位な成功ビジネスモデル・成功要因、が明らかになった。
報告書の構成。
1.ワーキンググループの概要と活動
2.ECトレンド概観:日米ECの動向
3.EC事業者の詳細分析:5つの視点からの実態・成功傾向の分析
4.国内EC事業者の動向:国内EC事業者アンケート調査の結果報告
5.特徴ある事業者の成功モデル:内外成功ビジネスモデル10紹介
6.内外EC事業者の実態:内外EC事業者20紹介
7.今後の課題
内容抜粋
■国内BtoC事業者の動向と成功要因
平成13年度、わが国BtoC・EC事業者は、法人67.3%、個人32.7%。昨年に比べ法人比率が低下、企業のEC進出が一段落した。
最も売れている商品/サービス(件数ベース)は、食料品、衣料品、趣味・娯楽商品で定着。今年度、「成功法人サイト」で、旅行関連の予約型仲介モデルが多い。
売上金額は、「成功100サイト」において平均月商が500万円以上の事業者が40%近くに達し、特に法人成功サイトで月商1億円以上が5.5%と、BtoC・ECがビジネスとして定着。
経年分析から、売上、サイト人員とも全体的には減少傾向にある一方、損益状況は改善し、とんとん又は黒字事業者(36.3%)が赤字(26.1%)を上回った。今後の売上見通しも、66.3%が増化と回答しており、強気の傾向にある。
成功要因については、昨年と異なり「分かり易い商品・サービスの説明」が最も多く、続いて「素早い顧客対応」「品揃え・メニューの豊富さ」。EC消費者の拡充に伴って、"集客"から"実売"へと成功要因が変化してきている。
■国内BtoB事業者の特徴と成功要因
平成13年度、わが国の、不特定多数に取引機会を公開する"オープンBtoB事業者"は、52.9%がリアル兼業、29.4%がネット専業であった。
最も販売されている財・サービスは、回答企業にEMPが多く含まれたことから情報サービスが最も多い。物販では、電子・通信機器・部品とオフィス事務用品の占める割合が高い。
取引パターンでは、1:N型の販売サイトが54.4%、EMPが32.4%。また、継続取引51.5%に対し、スポット取引は39.7%となっており、今後の定着を注視する必要がある。
EC売上では月商1 000万円以上の事業者が約10%存在しており、今後の見通しでは強気なところが目立つものの(63.3%が増収見込み)、損益状況では苦戦している事業者が多く(大幅黒字1.5%、黒字20.6%、赤字16.2%、大幅赤字16.2%)、投資期にある。
成功要因は、「説明の分かり易さ」等、顧客優先の姿勢が強く見られた。一方、ECサイトの設立目的は、認知度・知名度の向上が最も多い。顧客満足度・ロイヤリティの向上も評価されており、66%のBtoB事業者がECの効果をプラスに評価している。
■米国BtoC/BtoB事業者の特徴と成功要因
BtoCはeBay、Amazon等、利益の出るモデルへと転換した黒字サイトが定着する一方で、Yahoo等のビジネスモデル変更が遅れたEC事業者との間で、明暗が明確になった。
BtoBでは、事業者の淘汰が進行し、EMPはコンソーシアム型へ収斂する傾向。
■まとめ
成功事業者の特徴は、BtoC、BtoBともに、顧客ニーズに遡及し、リアル営業とコンサルティング・サポートを伴うマルチチャンネル・マーケティングを活用し、優良顧客を育成する、「顧客とともに栄えるモデル」である。さらに、e組織・構造改革による「トータルeカンパニー」としての総合的成功の分析は14年度のテーマとした。

関連記事

未分類に関する最新ニュース

最新ニュース