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総務省/800MHz帯MCA陸上移動通信システム、デジタル化

2002年06月27日/未分類

総務省は、情報通信審議会(会長:秋山 喜久)から、「公共・物流等の分野における自営用移動通信システムの高度利用のための技術的条件」(諮問第117号(平成12年5月諮問))のうち「新たなデジタルMCA陸上移動通信システムの技術的条件」について答申を受けた。
総務省では、この答申を踏まえて、関係省令等の整備を行う。
MCAシステムは一定の周波数を多数のユーザで共同利用する自営用の移動通信システムであり、通信所と多数の陸上移動局の間で行うグループ通信機能や、ワンボタンで即時に音声通信を行うことが可能な利便性等を特徴として、陸上運輸、製造販売、土木建設、サービス分野等を中心に全国で利用されている。
一方、公共分野や物流分野における情報化の進展を受け、デジタル通信技術を積極的に導入することにより、伝送速度の高速化や多機能化を図り、多様化する情報化ニーズへの柔軟な対応を可能とするとともに、より一層の周波数の有効利用を実現するため、最適なデジタル移動通信システムの実現が求められている。
このような状況を踏まえ、総務省は情報通信審議会に対し、「公共・物流等の分野における自営用移動通信システムの高度利用のための技術的条件」について諮問を行っていたが、「新たなデジタルMCA陸上移動通信システムの技術的条件」について答申により、現在アナログ方式のみが使用されている800MHz帯のMCAシステムにおいて、デジタル方式が導入されることになった。
「新たなデジタルMCA陸上移動通信システムの技術的条件」の概要
1.主な技術的条件
(1) 無線周波数帯 800MHz
(2) 変調方式 π/4シフトQPSK方式
(3) アクセス方式 TDMA方式
(4) キャリア周波数間隔 25kHz
(5) 多重数 4多重
(6) 伝送速度 32kbps以上
2.システムの特徴と期待される効果
(1) 800MHz帯MCAシステムのデジタル化による、より一層の周波数有効利用の実現
現行アナログ方式のMCAシステムに比べ2倍程度の収容局数を実現。
(2) デジタルMCAシステムのサービス品質の向上
高層建築物等の影響が大きい大都市部においても、十分大きなサービスエリアを安定的かつ経済的に確保。
(3) 多様なアプリケーションの実現
音声・データ同時伝送機能等の導入により、多様なアプリケーションが実現。
(4) 周波数需要への柔軟な対応
利用周波数やユーザ情報の無線によるダウンロード機能(ID-ROMレス化)の導入により、周波数需要の変化に柔軟に対応可能。
(5) 災害等に強いデジタルMCAシステムの実現
有線ネットワークが切断されても十分な通信エリアを確保。

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