石炭の電子商取引「コーリンク」／サービスを大幅に拡充

伊藤忠商事（株）、日商岩井（株）及び丸紅（株）は、独自の会員制B2B石炭電子商取引サイトの構築／運営を目的として、2001年1月31日に合弁企業コーリンク（株）（CoalinQ.com　http://www.coalinq.com/）を設立、同年2月サイトを公開、登録会員の募集、情報・商取引機能提供のサービスを順次開始していた。
すでに150社（ユーザー約800名）を超える会員数と中部電力（株）、東北電力（株）および韓国の南東發電（株）向けにスポット炭110万トンを超える成約実績（2002年6月末現在の累計）をあげアジア市場で最大の石炭取引・情報提供ウェブサイトに成長しており、今後も主に電力会社、一般産業、製鉄業向け一般炭のスポット調達に大いに活用されていくものと期待している。
昨年度前半は、特に一般炭供給タイト化や国内景気の低迷などによって、例年に較べ入札によるスポット炭購買数量が少なかったものの、昨年度後半から今年度は、スポット価格の下落傾向、要求品位の標準化（スペック炭）、調達方法の多様化などが進み、一般炭交渉の長期化や弊社のサイト機能を国内外で広く認知頂いたこともあり、今年度のコーリンクのサイトにおけるスポット炭成約数量は300万トン超を目指している。
近い将来には、日本・韓国総需要量の10-15％はかかるウェブサイトを活用したスポット調達になるものと思われ、年間の成約数量1000万トン規模を目標としている。
今年4月には既存株主3社によって増資割当て引受けがなされ、資本金が3億円に倍増。そして昨年来ユーザーの要望、指摘をもとに、トップページのリニューアル、情報内容の拡充、見積り・入札機能の充実などサービス内容をアップグレード済みであり、近々スペック炭調達機能など利便性がさらに向上する予定。
また更なる新機能としましては、アジア市場において初めて公平でオープンなスポット炭価格インデックス（’CoalinQ Index’）の創設および成約後の船積・契約管理機能（’CoalinQ Shipping Manager’） の追加システム開発も進行中。